「大人しっかりして」嬉々な生活 きーろさんの映画レビュー(感想・評価)
大人しっかりして
9月のファーストデー3作目。
言うたら鬱への理解は本人も周りの人も大切という話なんかいな?
日本は生活保護が卑しいとか最下層とか訳のわからない刷り込みがあって(これは政府が意図的にやってるかもだけど)、本作もまんまとそれにハマってしまってるし、下手するとそれを増長しかねないなと思いながら見てた。大阪の児相は何してはんの?機能してないんか?でも、そういうことが伝えたいってわけでもなさそうで、かと言っていつの時代も子供は逞しいってわけでもないだろうから、いまいち監督の伝えたい主題が見えなかった印象はあるな。
あと今年は危なっかしい女の子の作品がちらほらあって、この先最悪の展開になりませんように、と半ば祈りながら見るのは本当に疲れる。パパ活とか裏バイトとかな。日本大丈夫そ?
とはいえ結局監督の良心によるものか、人としての常識内に留まる展開に心底ホッとしたりする訳だけど。
ほまオトンさっさと病院に行けよ、この自己憐憫のダボが!
たまたま上映終わりに谷口監督のトークショーもあって、主演の嬉々役の西口千百合がゲストの白石和彌監督に向けた手紙に「エンドロールの最初に載る俳優になる」って別作のオーディションで語ったと聞いて、あっという間にその夢叶えてしまってすげえ子が出てきたなって思ったし、ラストシーンを1日目に決めきれず、翌日の宿題にしたという発言に「豊かだなあ」と答える白石和彌監督もインディペンデント映画の自由さと商業映画の厳しさが見えて面白かったな。
まあ、親がどんだけクソだろうが子供はそれを愛するしかないから毒親がひとりも存在しない世界を祈るしかないけど、物語的にはつまんない世界になっちゃうか。あと次女かわいい。
それではハバナイスムービー!