BROTHERのレビュー・感想・評価
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フレッシュな魅力に満ちた日英合作ヤクザ映画
公開当時、映画館で6回見たぐらい気にいっている映画です。北野武作品のなかでは「ソナチネ」の同工異曲的な位置にあると思いますが、フレッシュなヤクザ映画としての魅力がとても大きく、のちのヒット作「アウトレイジ」シリーズの源流になっていると思います。役者陣の好演もひかり、特に寺島進と加藤雅也の鬼気迫る演技に圧倒されます。 「ファッキンジャップぐらい分かるよ馬鹿野郎」をはじめとする名ゼリフの数々、日英合作でロサンゼルスロケをしているのに安易にそうは見せない(でも画面はゴージャス)絵作り、前半のイケイケドンドンな縄張り拡大から一転、バタバタと仲間が死んでいく滅びの美学を感じさせる展開など、いい音楽を何度も聴き返すように毎回するっと見られてしまいます。最初と最後がついになっていることなど、見返すたびに新しい発見がありました。
B級映画
何で米国は、常に全世界でヒットできる映画を作っているんだい?…俺だって 高い製作費を得られれば、スティーブンスピルバーグ、ジョージルーカス、 ベルナルドベルトルッチ、フランシスコッポラみたいな映画を作れるぜ… そういう北野武の言葉が聞こえてきそうである… バブル期、TVでビートたけしは「日本人に比べ米国人は働かない」と、 よく言っていたが、たけしは実際にアメリカで労働をしている人達を見た ことが無い… それで、今回に米国人スタッフを使って映画作りをしたら、米国人は 日本人スタッフ以上に良く働いてくれた… つまり米国人は「映画では一流のエンターテイナーである」という プロフェッショナルな精神が人一倍多くあり、その後にビートたけしも TVでは米国人の悪口を多くは言わなくなった… この映画の内容、ハリウッドでは「マフィア抗争」「ガンアクション」では B級映画的で、つまり北野武はハリウッドに進出しても、その程度の 器しか無かった…それで、冒頭のスピルバーグ監督とかは、完全に 雲の上の人でレベルが違う…自分は日本という映画ではローカルの 一介の監督を続けるしかない…となった。 よって、この映画以降の北野武はハリウッド映画的な物は作らなくなった… 音楽の久石譲氏も、今回は「らしくない」と言うか、出資者の意向で あまり独創的な音楽は作れなかった様だ… 結論を言えば、レンタルDVD店に行けばB級のガンアクション等の 映画は洋画コーナーに多数陳列されている訳であって、わざわざ 邦画の方に置いてある、このDVDを手に取る必要性が無い…
この路線最後の作品?
たけし映画の中でも 一番有名なセリフがあるのがこの映画ではないでしょうか? ソナチネの叙情感にぶっちぎりの暴力を ミックスした、ピーク時の作品ではないでしょうか? 会話に頼らない演出がうまく そもそもあまり何を言ってるか聞き取れない。 たけしの顔面がめちゃくちゃかっこいい。 でも総合すると、HANABIの方が良い。 かなぁと。粗削りならソナチネの方がよくて エンタメならアウトレイジの方が良い。 でも、brotherもめちゃくちゃ良い。 そんな映画でした。
何がしたかったの?
のちに「アウトレイジ」というバランスの良い作品が作られたのもあり、この作品の意味がはっきりしない。なぜ日本のヤクザをアメリカでドンパチさせたかったのか?アメリカに行ったからなんだと言うのか? おそらく北野武の中で、戦後日本文化を壊した国アメリカという歴史認識があって、それに対するひとつの表象なのではないかと思うんだけど、だから何?としか思えないし、北野映画の雑な所が逆効果として目につくだけ。 また久石譲が音楽である事もあり「HANA-BI」の情緒的な作風がそのまま引き継がれてしまっているのもキレの悪さにつながっていると受け止められる。
愛してるぜ、アニキ
だいぶ前に見た映画だったが、「ファッキンジャップぐらいわかるよ、バカヤロー」が久しぶりに聞きたくなって再鑑賞。 ソナチネほど殺伐としてないし、アウトレイジほどエンタメに振っていないためちょうど良い温度感の映画だ。 彼の出演作の中では、この映画のたけしが一番かっこよいと思う。 アメリカでヤクザ同士の戦争になるというのが、今までありそうでなかった感じがして良かった。
渡哲也さんを偲んで 竹
北野映画初レビュー 北野作品はヤクザ映画が多い 『あの夏、いちばん静かな海』のような映画の方が好きなんですけど 邦画だが舞台がアメリカなので字幕が多い ドンパチも多い しかも一方的な 馬鹿馬鹿しいと感じてしまうほど弾の無駄遣い ドンパチより指詰めや切腹がグロい 人文字の「死」が面白い 寺島進がセクシーだ バッチリ役作り仕上げてきた 途中でいなくなるのが残念だ 組長役の渡哲也さんが「祝いの席でなんてことしやがる!けじめつけろ」と一喝するところが良かった 最後の黒人ファックとかシットとかサノバビッチって言い過ぎ これだけでアメリカ人だとわかる
剥き出しの敵意と暴力が、一般人の目の前でいきなりぶちまかれるのです それが21世紀なのです
2001年1月日本公開 正に21世紀の幕開けに相応しい タイトルを日本語にすれば「兄弟仁義」だと思います ♪親の血を引く兄弟よりも、かたいちぎりの義兄弟~という北島三郎の超有名曲の映画化といってもいいかも知れません その21世紀バージョンならこうなるを、北野武監督はやって見せてくれたのだと思います 21世紀とは何か? グローバルで、人種を超えて、ボーダーレス しかも何でもあり、やったもの勝ちの世界 ヤクザ映画にこれを当てはめた映画です そしてまた日本の衰退も描かれています 小さなコップの中でいさかいをしているだけで、 海外にでるのは、はみ出しものです しかも孤立無援 これじゃあ、縮小していく一方です そこまで見通して北野武監督は撮って見せてます そして高い完成度の作品に仕上がったと思います しかし、監督本人や周囲からの期待とはよそに、本作はそれ程高い評価は得られていないと思います それは余りにやり過ぎたということだと思います どん引きした、という表現が一番近いと思います ついてこれなかったということです 過激な映画作家のように見らてしまったように思います その過激さの意味合いが伝わらず、ただの衝撃となってしまった上滑り感があります 指を詰める、箸を使って惨殺する それらはやはり見せ過ぎたと思います しかしそれこそ北野武の映像の魅力のひとつであるのは確かです そして、この強烈な剥き出しの暴力の表現こそが本作のテーマそのものなのですから これが21世紀だ!目を背けるな! これが本作での監督のメッセージなのです だからあそこまでやらなくてはならなかったのです 奇しくも21世紀はWTCへのテロ攻撃で幕を開けました 本作同様、剥き出しの敵意と暴力が、一般人の目の前でいきなりぶちまかれるのです それが21世紀なのです 革新者は、大抵評価されないものです マフィアに楯突いて流石にやり過ぎた 逃げろという主人公の台詞は、北野武監督そのものの投影かもしれません カンヌなど世界的映画賞を取り巻くってしまった これからどうするよ、おい! 北野武監督の悩みもまた吐露されているようにも思えました
ああ良い
日本にだってハードボイルドな良い映画はあるんだよ、ってこの映画を観れば胸を張って言える 任侠ものの映画は凄く好きなんだけど、これはグッドフェローズとかゴッドファーザーに並ぶくらい好きでした これで舞台が日本だったら普通なんだろうな
やはりハリウッドには向いてない
ハリウッドでの撮影は契約に縛られる。撮影が延びれば追加料金がどんどん加算されていく。だから北野組はいつもと違いスケジュールを徹底的に守り撮影を進めたとテレビで語っていた。 だからだろうか、出来上がった作品にはいつもの切れ味が無いように見えた。
かっこいいけど、、、
映画としては、かっこよかったですよ、俳優たちも、良くて、男たちの生き様を感じさせてくれました、しかし、レザボアドッグスは、越えられませんでした、バイオレンス映画としては、楽しめますが、とくに、何も感じられなかった、それが、個人的な感想です。また、個人的にいえば、渡哲也さんをもっと、悪役にして、ビートたけしさんが、ぶち殺して、欲しかったです。(私は、渡哲也さんが、嫌いではありません。好きでもないけど) どうでもいいことですが、映画の中盤に出てくるギャングのボス達が、あきらかに、ゴッドファーザーの登場人物たちに似せていて、笑えました。
fuckin'japぐらい分かるよ、バカヤロー
何より銃撃シーンの時の音のデカさが半端ない。 「~your broher YAMAMOTO」 I LOVE YOU 兄貴 wherever you are. デニーを弟分に 真木蔵人は最後小便垂れ流して死んでるのとの対比 たけしが最後に出ていく「修理代だ」が日本人。
アニキィ。
初見の時のよりは感動は少なかったけど、何度見ても面白いな。途中でや〜めた!って投げださない。投げたせない感じ。そうそう、キタノ映画全般の始まる前のオフィスキタノの青色のKがブォーンって映るシーンを見るといつもゾクゾクする。
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