「明日への地図を探して」ラブ・スタック バグった人生で愛に出会う kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
明日への地図を探して
タイ、バンコクの大晦日。
赤いズボンを履いた一人の青年(ティーラドン・スパパンピンヨー)が服を脱ぎながら踊っていた。
全裸になった彼は、集まって来た警備員を楽しそうにかわしながらカウントダウンの時を迎えていた。
カウントダウンが終わり、1月1日になった瞬間、彼の時間は12月31日の朝8時に巻き戻る。
彼の名はトイ。PCの前で寝落ちしていた彼は、隣の部屋でサックスを練習していたリンに文句を言い、リンからの攻撃を全てかわし、朝食の支度をしている父の所へ。
数えきれないほど繰り返している12月31日を、色々なパターンで楽しんでいたトイだったが、そろそろこのループから抜け出したいと考えるようになっていた。
そんな時、自動車事故で運転していた女の子に「大丈夫。日にちが変わったら元通りになる」と言われ、同じループにはまっていると確信、彼女を探し出す。
彼女の名はウィー(プルーンピチャヤー・コマラーラシュン)。
同じループを体験する者同士、一緒に行動したいと思うトイに、ウィーは消極的だったが、
ループを繰り返すうちに二人は一緒に小さな奇跡を探すようになっていく。
「明日への地図を探して」アメリカ 2021
(The Map of Tiny Perfect Things)のタイ版リメイク。
アメリカの高校生は車に乗れるけれど、タイの場合はどうなのかな?
特に学生っぽい描写も出てこなくて、普通に車を運転していたから、年齢設定は20歳前後のよう。
大晦日という設定は特別感あって、ハリウッド版よりもドラマチック。
起こるイベントは大体ハリウッド版と同じ感じ。
ただ、二人の小さな奇跡集めには、あんまり重点おかれてなかったような…
ラストは美しく終わってこちらの方がスッキリ。
オリジナルにリメイク、両方アマプラ作品だから、見比べやすくて楽しいです。