映画ドラえもん のび太の絵世界物語のレビュー・感想・評価
全114件中、41~60件目を表示
最初はどうなることかと思ったが
大人目線で見て これは理屈が通らないだろう。と思っていたところもちゃんと伏線として回収されていて安心した。
わさドラが陥りがちな箱庭感も薄く、子供に分かりやすい敵役も居た。
ただ、黒幕の登場までは子供達が暇そうだったな。
とにかくジャイアンとドラえもんがカッコよかったな。
迫力はありましたが、わさドラ黄金期の宝島、南極を越えるものではありませんでした。
後半に出てきたとあるドラえもんも可愛くて私は好きでした。
最後の野比パパがテレビのコメンテーターに対してハッキリ言った台詞は流石元画家志望だなと思った。
少し気になった点は3点かな。
①せっかく全部解決したんだから、マイロが完成させられなかったあの絵の完成形を最後に見せてくれても良かったんじゃない?
②最後のパパのハッキリ言うシーンだけど、あの絵のモデルに気づかなかったのかな? 無理があると思うけど。
③歴史改変の禁止の設定ガバすぎませんかね?
これまでの映画では改変後の証拠が描写されることが無かったので、「かえってくるまえにきっとTPやドラが後始末しているんだろう」で無理くり納得できたのですが、今回はもう言い逃れできないしゃないですか。
全体的に後もう少しでした。でも、十分作品としては素晴らしいと思いますので、シンエイさん、ドラスタッフさんには次回作も期待します。
大長編ドラえもんとは「冒険」と「SF」と「友情」である
6年前、『のび太の月面探査記』の脚本を担当した作家・辻村美月氏が、執筆にあたり「藤子先生ならどうするかはわからないが、藤子先生が絶対にしないことはわかる」と語っていたのをおぼえている。
今作の演出・脚本も、そのモットーに基づいて作られたかのように、藤子先生のエッセンスと、藤子先生への尊敬が強く感じられる、素晴らしい作品になっていた。そこかしこで「最高傑作」と評されているのは、決して誇張表現ではない。
藤子・F・不二雄作品らしさというものを、ここ数年の映画ドラには感じないことが多かった。
『STAND BY ME』から始まった“ドラ泣き”という言葉に呪われ続けているかのような、のっぺりした感動要素。メッセージ性を無理やり捻じ込んだせいで、ドラえもんを教育アニメにしようとたくらむ大人の顔がうっすら見えてくる、くどすぎる説教臭さ。物語のつじつまを合わせるためのツールとしか見ていないような、ゲストキャラクターの雑な扱い。
どの作品が、と名指しはしないものの、毎年優秀な興行成績を収めることに胡坐をかき、大長編ドラえもんに大事なものが抜け落ちていることが多かったと感じるのだ。
たしかに、ドラえもんは我々大人のものではない。子どもたちがどんなドラえもんを求めているかが最も大事だ。それでも、我々が子どものころ夢中になったドラえもんには、安い感動も、説教臭さも、雑な演出もなかったはずだ。
自分ものび太たちと一緒に行動しているかのような臨場感と、想像力を掻き立てるような胸躍る大冒険。藤子先生の膨大な知識量と科学的知見から生まれるSF要素。新世界で出会った仲間たちと育む、どんなに凶悪な敵にも負けない強い強い友情。そういったものが大長編ドラえもんには必要だ。
『絵世界物語』には、そのすべてがあった。
企画段階で「ドラえもん愛」と「王道」がテーマに上がっていたという。そのテーマにたがわず、強烈な愛とリスペクトを許容量いっぱいに流し込まれた感覚だ。
2019年『月面探査記』は6週連続興行収入ランキング1位という記録を打ち立てた。監督を務めた八鍬新之介氏の確かな手腕と辻村氏の緻密な脚本により、ドラえもん史に残る名作になったと言えるだろう。
そしてこれを執筆している3月31日現在『絵世界物語』は4週連続1位と好調をキープしている。
私は30日の日曜日に3回目を済ませてきた。大きめのシネコンだが、ほぼ満員の客入りだった。家族連れだけでなく、カップルや老夫婦、ソロ客まで見えた。幅広い年代に愛されてきたドラえもんが、新たな金字塔を打ち立てる日も近そうだ。
しずかちゃん
ドラえもん映画、クレしん映画並びに子供向け+大人にも響く映画は言葉...
ドラえもん映画、クレしん映画並びに子供向け+大人にも響く映画は言葉のレベルがエグいし、『それ』って思うくらい人生とか思想を鮮明に表していて毎回似たような展開でも冒険心や自由な発想の道具とか見たいなので凄い見入ってしまう。真っ直ぐなメッセージはあったけどジャンル的には今回弱かったからまぁまぁって感じたけどドラえもんもクレしんも正直ハズレがないと思う。メッセージの濃さとかアクションシーンとかドラマ性とか求めていなくてどれくらい見せてくれた世界観が好きかでいうとで付けたレビューで酷なことを書いた覚えがあるけどベノムラストダンスと同じくらい面白い。ドラえもんとかはブランド見たいなもので間違えなく高品質で確かな価値があるしなんか、心の中に大事に残して置きたいような言葉を必ず聞ける。
ここ数年のドラえもん映画で一番の素晴らしい作品
純粋に楽しめる良い作品だと思います。
全体的にテンポも良くダレることなく最後まで楽しい作品になっていました。
寺本監督の過去作「ひみつ道具博物館」のオマージュなのか焼き回しと見られるシーンも多々ありました。あれから12年経ってますので、そこまで気になりませんでした。意図的なのかそうで無いのかは分かりませんが、結果的には「ひみつ道具博物館」の悪い部分を改良し良いところは残したという感じになっていましたね。
寺本作品は寺本さんの中のキャラクター像が確立されており、ストーリーにキャラが付いていくのではなく、キャラがストーリーを作っていけているように感じます。それが他のドラえもんのオリジナル映画作品には出せていない良さであり、監督の作家性であり、唯一無二なところかなと思います。
スケール感に欠けるところはあるのですが、それを補えるくらい良い作品だったと思います。
ドラえもんも絵画
異世界召喚される話
今と昔の良いところ掛け合わせ。
映画を観た感想
今作、久々に映画館で観たドラえもん映画でしたが、流石45周年の記念年に制作された映画だなと思いました。
正直見る前は、「まーたオリジナルかよ(オリジナルがダメという訳ではなく、リメイクが観たかったなという欲からです)」、「今作は絵!?何じゃそりゃ!?」、「何かちんちくりんな子(クレア)やな〜」と思い、今作を観終わった後に振り返ると本当何て事を思っていたんだと恥ずかしい限りです。それほど今作は素晴らしい映画でした。
今作のテーマが『絵』という事もあり案の定、のび太の描いた絵が周囲からいじられまくるのですが、その絵と偶然の出来事が巡り会い、ストーリーが展開していきます。
途中、パル役の鈴鹿央士さんの棒読み台詞や、藤本美貴(ミキティー!!)さんが演じるアートリア王妃が急に出てこなくなったり、最後のシーンで「何故その記憶が?!」、「あのコウモリ(チャイ)は?!」など、若干「おや?」って思う所はありますが、それでもこの映画は総じて素晴らしく、甚く感動する映画です。
そして、一番最後にのび太のパパであるのび助の発したあの言葉はうるっと、グッときました。映画が終わった後、前の席に座ってた男子学生2人組ものび助の最後の言葉でうるっときた的な事を言っていました。あそこは多分映画を観た人ならうるっと、ないしグッときたかと思います。
後、エンディング曲はあいみょんさんの『スケッチ』で、それに合わせて映画のシーンが映し出されていくのも良かったです。途中、今作の立役者でもある、ある人物の絵が出てきたのは可愛かったです(笑)
映画ってエンディング曲聴かずに退場する人がちらほらいますが、今作ではあいみょんって事もあってか退場する人はいなかったように思います。
そして、映画の最後に来年春公開予定の映画の特報も流れたので、やっぱり最後まで観た方が良いですよ!
ドラえもん史上最高傑作と一部で言われるが…
ラスト30分で盛り返す
前回のドラムービー観賞は「宇宙小戦争」なので、3年ぶりということになる。
休日の朝8:00からの上映回だったが、家族連れで結構込んでいた。
レビューの評判が高いので観ることにしたものの、「宇宙小戦争」が私にはほぼ魅力を感じられない作品だったので過剰な期待は禁物さ。
あくまで、家族みんなで楽しめるファミリームービーなんだから。
…という、若干卑屈な心持ちで上映スタート。
前半1時間は、いつもの展開。
のび太たちの日常に外界からのキャラクターが飛び込んで来て、「みんなで助けなきゃ」ってそちらの世界へ赴く。状況を確認したら、全員で生活拠点を楽しく作ると本格的な敵の登場。
戦う中で仲間が捕らわれて…みたいな。
ここまでは、正直退屈だった。
タイトルの「絵世界」も生きてないし、キャラクターもあまり個性的ではない。
で、ラストの30分で急に展開し始める。
劣勢→攻勢→劣勢→絶望→大逆転
前半に置かれた「フリ」がラストで収束していく辺りは小さなお子さんでも分かりやすく楽しめるだろう。
ラストに「ほろ苦要素」もなく、ストレートにハッピーエンド。
帰り道、周りの子供たちが口々に「面白かった」と言っていたので、楽しめてよかったね、と私もホッコリ。
お子さんたちと、たまの映画で時間を過ごし、この後お昼ご飯を食べながら話題にもなる、本当に優等生的なファミリームービーとしては確かに評価されてしかるべき。
一方、大人が観た感想としては、やはりその「フリ」がしつこいので、展開や種明かしがかなり前半で分かっちゃう。
登場する大人にはほとんど出番がなく、後半の展開は単なる「破壊者」がただ暴力的に作っていくので、全体として「人と人の話」にはなり切れていない感じ。
まあ、好みの問題だけど、私にはやっぱりまっすぐ過ぎて面白味に欠けた。
でも(繰り返しになりますが)、「たまには家族で映画でも…」というご家族にはオススメできる作品です。
楽しかった
のび太のパパ
ここ数年のドラえもんでは1番!
全114件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。