「絵を描くことの尊さを思い出せた」映画ドラえもん のび太の絵世界物語 どドンとすさんの映画レビュー(感想・評価)
絵を描くことの尊さを思い出せた
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友人に連れられて観に行った。ドラえもんたちが名画の中に入っていく映像がおもしろく、それだけでも観た価値があったと思う。
そして、作中のテーマとして挙げられる「良い絵とは何か」という問いに対してのアンサーが素晴らしかった。私の歪んだ価値観を少しだけ変えてくれた。個人的な話になってしまうが、私はこの2年間、美大受験のために絵を描き続けていた。技術的な上手さが無ければ、大学に合格することはできない。私はそのうち、「上手い絵=良い絵」と思い込むようになった。
しかし、のび太の父やマイロが語る良い絵とは、思いのこもった絵なのだ。「絵のコツを教えて」と聞いたのび太に対して「大好きって思いながら描くんだ」と語ったマイロの純粋さに、何か大切なことを思い出させられた気がする。ここのところの私は絵の楽しさだとか、あたたかさだとかを度外視してしまう傾向にあった。愛情にあふれた絵を描くマイロとのび太をみているとなんだか泣きそうになった。
設定や展開の粗は目立つが、それよりも大切なものがこの映画にはつまっていると思う。
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