「少なくともF原作以外のオリジナル作品ではベスト」映画ドラえもん のび太の絵世界物語 あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
少なくともF原作以外のオリジナル作品ではベスト
原作至上主義の私ですが、この作品とにかくストーリーにも演出にも感心しきりでした。
火山で全てが破壊され白い灰で埋め尽くされる運命の国の過去と現在、そして未来が1つの時間軸になって進むストーリーライン。
かなり整理されながら想像上のモンスターとのアクションシーンの連続で全くストレスなく理解できる。
近年のドラ映画では基本ラインが「頭のおかしい大人の暴走を子供目線で止める」で、もうそういうのはお腹いっぱいだなと思っていましたが、今回は出てくる大人はまともな思考ができる人たちで、それも本当に良かった。
ちょっと生意気で世間知らず、だけどかわいいクレア姫のキャラクター、悪いことが大好きな、だけどカワイイ悪魔チャイ。
最後の辻褄合わせではないちょっと頼りないタイムパトロールの活躍も嬉しかったです。
コウモリからモンスターのヤリの形の繋がりで過去と現在を接続してみせるシームレスな演出、何故かいきなりピンチの連続の姫、水の攻防など、例を挙げればキリがないほど良いシーンだらけでした。
個人的なドラ映画でのツボは、のび太たちの日常に一度戻ってくる(劇中で自分たちの本来の生活を意識していてほしい)、のび太たちがガチで生命の危機を感じる(今回はジャイアンスネ夫が死の直前まで行く、最終的には石化のような状態になる)、食事・泊まるシーンがある、などですが、それらも十分満たしてくれました。
今、この映画を歴代ドラ映画でもベストとしてよいか脳内会議中なくらい、とても名作傑作と思います。
40年好きで居続けたドラえもんというコンテンツでこんなに面白い新作を観れたことが最高に嬉しいです。
作ってくれて本当にありがとうございます!
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