「画家志望だったのび太パパの言葉」映画ドラえもん のび太の絵世界物語 サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
画家志望だったのび太パパの言葉
元々は別の映画を観に行く予定だったのですが
ミスって映画館を間違えてしまい、
代わりに近くでやっていた本作を鑑賞しました。
しかしこれが大当たり。
ドラえもんらしく子供が楽しめる
コメディパートはもちろんのこと、
単純に話の構成や展開がとても良くできていて
大人でも十分に楽しめます。
壮大な世界観の説明はキッズアニメにおいて
なかなかの関門だと思いますが
初期クレヨンしんちゃん映画での
パラレルワールドやSF要素の説明のように
絵と噛み砕いた言葉で分かりやすく解説出来ており、
子供はもちろん、小難しい設定が苦手な人にも
とても分かりやすくなっていたのではないでしょうか。
今作ではのび太のパパが
とても重要な役割を果たしています。
のび太のパパは若い頃、画家志望でした。
そんなパパだからこそ自分の絵に否定的だったのび太に
「あの言葉」をなげかけ、
それが作品のキーワードになっている。
実際の冒険には関わっていなくとも
今作最大の手柄はパパにあるのかもしれない。
強大な敵に相対する時の絶望感がすごく
敵にねじ伏せられる展開にはゾクゾクとさせられつつ、
そこからのバトルが素晴らしくカッコ良かったです。
ドラえもんやのび太はもちろん、
ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、
オリジナルキャラたちにも見せ場があって
とても胸アツ作品でした。
ゲスト声優として俳優の鈴鹿央士さん、
藤本美貴さん、サンドウィッチマンさんが
起用されていたのですが、
どなたも「大人の役」を演じており、
見ている子供たちが感情移入するであろう
クレア、マイロ、チャイなどには
プロの声優を起用していて
そこにもこだわりを感じました。
これは余談ですが
舞台挨拶をYouTubeで拝見しました。
会場には多くの子供たちがいたのですが
監督やゲスト声優は登壇しても
メインの声優たちはあえて登壇せず、
終始着ぐるみに声を当てていたのを見て
子供たちの夢を壊さない素敵な舞台挨拶だと感じました。
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