「久々の強烈ムナクソ映画」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
久々の強烈ムナクソ映画
実は何度聞いてもこの地域の問題の因果が頭に入ってこない。
なら映画で見ると何かとっかかりになるかも、と挑む。
もちろん基礎知識があるに越したことはなかろうが、なくとも内容に差し支えなかった。
ないからこそ率直な印象を得ることができたような気もする。
「ある視点」だとしても、力が支配するとはこのことか、そうもくくってしまえないトンデモ迫害不条理の連続にとにかくムナクソ悪さに満たされる。もし自身が迫害される立場になったとしたら、などと考えようにも想像を絶する現実の連続だった。
加えて多くの子供らが、若者があの状況下に晒されているのかと思えば、不幸などと生ぬるい言い草にしか思えない。だからハマスが暗躍するのだ、とも言いたくなる双方の底なしの泥仕合に絶望してしまう。
23年の記録で終わる本編のラスト付近での不穏な出来事の数々が今に続くのだと思えば、見ていて尻が落ち着かなかった。
東洋人の自身から見ればどちらも同じ人種であり文化圏にしか見えないのに、意味が分からない。
謎の悪意よ滅びよ!
悪意だけが滅びてしまえばいいのに。
怒りながら自転車をこいで帰宅した。
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