「故郷は他にないのに。。」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
故郷は他にないのに。。
本作の上映を知り、絶対に観なくてはと思っていたのだが、題材が題材なだけに、躊躇していたら21日に公開したばかりなのにもう1日1回!
しかも16時からしかかからなくなっていたので、子にお留守をしてもらい滑り込んできました。
こんな時間に観る映画じゃにゃい( ̄  ̄)
はぁー。。
ガザの停戦合意について注目が集まっている現在。
これは今を生きている人は観るべき作品だと思います。
意識していない人は観ないんだろーから全然かからなくなっちゃうの、仕方ないのはわかるけど。。
残念に思えてなりません。
ガザ侵攻については、ニュースでも拾って見ていたつもりだったが、実態はそんなもんじゃなかった。
本作は、イスラエル軍の占領が進むヨルダン川西岸地区、パレスチナ人居住地区マサーフェル・ヤッタで起きていた真実。
2023年10月までの4年間を映したドキュメンタリー。
"何とか撮れている動画"を編集しているだけなので、起きている悲劇を淡々と映し出していて、観客へのサービスなどはない。
むしろ見にくい箇所多数。
でも逆にそれがリアルで恐怖心が増した。
首を真綿でじりじりと締め続けられる様な日常が続くのみ。。
イスラエル軍とイスラエル人入植者達の非道な行い。
(女性兵の姿もありました)
「どうしてそんなこと」という思いしかない。。
ユダヤ人は自分達の過去を忘れてしまったのか。
今のユダヤ人はナチス・ドイツと同じ事をしているじゃないか。
長い歴史の中でずっと迫害を受けて来たユダヤ人。
やっとの思いでイスラエルという国を作った彼らが、国を死守したい気持ちも理解したいが、やっている事がこれじゃ。。
もう純粋にホロコーストの被害者として見れなかった。。
ブレア首相が7分視察?!に来ただけで、一時的に学校の破壊が止まる皮肉。
つか、過去にイギリスがユダヤ人にもアラブ人にも国を認めると言っておきながらフランスとつるんでオスマンの領土を山分けした歴史があるじゃないか!
だからユダヤ人達はパレスチナに移り住む動きが高まったんじゃないの?!
そもそもパレスチナ問題はイギリスにも原因があるんだぞどーにかしろよ!!三枚舌ヤローが!!と、あのスーツ軍団にも怒りの感情が湧いた。
パレスチナ人からは侵略者は信用出来ないと言われ、同胞からは売国奴扱い。。と厳しい立場ながら、マサーフェル・ヤッタの現状を伝えようとするイスラエル人ジャーナリストのユバル。
破壊され続ける故郷の現状を何とかして世界に伝えようと配信し続けるパレスチナ人バーセル。
2人の執念のおかげで、遠い日本にいる私のような平和ボケしている人間にまで届き、この理不尽な侵攻の実態を目にする事が出来ました。
「怒りで人が変わりそうだ」というセリフが心に残っています。
一瞬映った三日月。
私が今夜見ているこの月を、パレスチナの人々も見ているのかな〜と思ったら泣きそうになってしまった。
日本も他人事ではないと感じなくてはダメだ。
イスラエル軍の車列の中に、日本車があったように見えました。
ありふれた、決まり文句の様な言葉を並べるのは簡単ですが、今の私には何も言う事が出来ません。
だけど、終始怒りが込み上げ、そして苦しくて悲しくて悔しくて辛くて怖かった。
この痛みにも似た感覚を覚えておかなくてはと思った。
だから観る意味があったと強く思いました。
多くの人に届いて欲しい作品。
みんなでこの痛みを自分ごととして受け止めませんか?
(個人的にアメリカの皆さんの反応が気になるところ。。
それと、あのカメラマンはアメリカの人でしたっけ??
なんか発言が偽善者ぽくてその場しのぎで嫌悪感抱きました。。)
おはようございます。わたしも10.7以降のイスラエルのあまりの蛮行に心を痛めてきました。先日の停戦合意もトランプ就任へのご祝儀停戦でしかありませんでした。ネタニヤフはトランプと大の仲良しで彼の再選を待ち望んでいましたからね。そのトランプはすでに五万人以上亡くなったガザをリゾート地にしようなどと暴言履いています。この二人は思考がよく似ています。
先日の停戦合意を破ってのガザへの攻撃でまたも数百人亡くなりましたが、その日はネタニヤフへの汚職裁判の日で裁判を遅らせるために攻撃を行ったと言われてます。過去にも時の首相が選挙で支持を得るために大規模攻撃を行い数百人の子供を含む犠牲者を出しています。
元々イスラエルという国はホロコースト被害者であるユダヤ人が建国したのではなくシオニストによるファシズム国家で、受難の民のユダヤ人とは分けて考える必要がありますね。そんなイスラエルをアメリカをはじめとする西側諸国が支持してきた結果が今のパレスチナ人への迫害につながっています。まさに過去に西欧諸国がしてきた植民地政策をイスラエルはそのまま真似しているにすぎません。圧倒的な軍事力の前にパレスチナの人々はなすすべもありませんからテロで対抗せざるを得ないということにもなります。テロイコール悪と西側諸国は自分たちの都合のいいように宣伝しますが、それに騙されないためにも我々は学ばなければなりませんね。
ゆきさんのように真摯に学ぼうという姿勢を持つ方がもっと増えれば状況は改善されると思います。
コメントありがとうございます。イスラエルとパレスチナのことは世界中の人が正確に勉強する、知るべきだと思います。まだ本など読んでる最中ですが、今、言えるのは、ユダヤ人、イコール、イスラエル人ではない、ということです。今のイスラエルのやり方を批判し苦々しく思っているユダヤ人はたくさんいることを知りました。ユダヤ人とパレスチナ人の昔の共存を私達は知らなくては。アメリカは勿論、ドイツも日本も勉強不足。