劇場公開日 2025年2月21日

「予備知識なく見た感想」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0予備知識なく見た感想

2025年2月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

オスカードキュメンタリー映画賞にノミネートされているので見た。
パレスチナ問題というので、てっきり今のガザ地区の戦闘を描いた、密着した作品かと思ったが、ヨルダン川西岸で、イスラエル側が毎日のように重機でパレスチナ人の家を壊す「日常」を記録した作品。
一応「違法建築だから」というタテマエだが、根拠が示されるきともないので、おそらく法的根拠は無いのだろう。
そうしてパレスチナ人を追い出した後はイスラエル人の「入植者」がやってくるのだが、どーみても農業に向いた土地でもないし、パレスチナ人だって農業ではなく養鶏などで生計を立てている様子。

その昔、「戦争の目的」とは結局「食料確保」のための農地、土地、水源の確保だったハズだが、ココは違うらしい。

イスラエル側(兵士&入植者)のモチベーションというか動機は何だろう?命がけでその土地を奪うだけの目的って?

過去数多くのドキュメンタリー映画を見たが、その中でぶっちぎりに低予算だし、素人だと思う。それでもこうして世界中で上映されアカデミー賞最有力と言われる。
(内容はひたすら壊される家なので、単調ではあるし、撮影、編集、技術的には素人っぽい)
それでも公開できちゃうことに驚き。

それは本作が見つめた真実だと思う。
家が奪われていくのが日常、というパレスチナの現実。

みっく