劇場公開日 2024年12月13日

お坊さまと鉄砲のレビュー・感想・評価

全73件中、61~73件目を表示

5.0「世界一幸せな国ブータン」

2024年12月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

今年290本目。

新宿武蔵野館で。お坊さんが2丁の鉄砲を若い僧に頼む。どうなるのそこが面白い。後半お客さんから笑いが起こるシーンも何か所か。「本日公休」は台湾の映画、今作はブータン、台湾など4か国の合作、良作が端々にあって嬉しい。

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ヨッシー

3.5火種

2024年12月15日
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楽しい

幸せ

2006年第4代国王の退位により、民主化されることになったブータンの田舎の村で、模擬選挙を前に混迷する村人たちと銃を巡るドタバタをみせる話。

選挙管理委員が来村することを聞いたラマ僧の言いつけで銃を探す僧侶と、貴重な骨董品の銃を探してアメリカからやって来た男とガイド、そして模擬選挙にのめり込む主人を持つ家族と選挙管理委員御一行等をみせていく。

必要以上のものを望まない人達と、欲に目が眩む人達と、そんな人達の鬼ごっこだったり尊厳だったり…。
コメディだけど結構サスペンス風味も!?

選挙ももちろん面白かったけれど、銃を巡ってはコミカルさがかなり全面に出ている感じだし、どちらもコミカルさの中にしっかりと本質があってとても面白かった。

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Bacchus

3.0宗教は欲や武器に勝る?

2024年12月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

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てつ

5.0クライマックスのあの二人の表情が絶品な一作

2024年12月15日
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鑑賞方法:映画館

法衣をまとった僧侶が鉄砲を肩に担いでいるという、ほんわかした雰囲気だけどどこか不思議な組み合わせが目を引く本作のポスター。このアートワークから連想できるように、物語は山に籠って修行中の老僧が弟子に二丁の銃を持ってくるように命じるところから始まります。

舞台は「民主制」への移行を控えたブータン。敬虔な信仰心と国王への敬慕に基づいて伝統的な国家体制を維持してきたブータンが平穏に民主制に移行できるか、という国家的挑戦の真っただ中にあります。この大きな変化に誰もが戸惑い、高揚してる状況で、なぜ銃という物騒なものが必要なのか。骨董品として高価な銃の入手をもくろむ外国人も加わって、ちょっとした騒動が巻き起こります。

老僧が銃を必要とした理由が明らかになった時の、腑に落ちた感もなかなか良かったのですが、「民主化」、「普通選挙」というものがどういうものなのかを、ブータンの人々のふるまいから描いている点も興味深い作品でした。

政府職員として選挙というものを知らない住民に啓蒙活動をしていく者が実は、選挙の意味を十分に理解できておらず、単純な勝ち負けにこだわっていたり、政治といった世俗的な動向から距離を置いているように見える修行僧が実は……といったちょっとしたひっくり返しを物語に実に巧みに織り込んでいます。

この、我こそ民主化の担い手、という登場人物に対するちょっと皮肉な見方は、そのまま「民主化の先輩」である国々の人々に対する、「ほんとに選挙の意味わかってる?」という問いかけにもなっていて、穏やかなブータンの風景を眺めつつお気楽に物語を楽しめる作りのようで、実は割と大事な問題に目を開かせてくれる作品でもあります。

いろいろ見どころの多い作品ですが、クライマックスのあの二人の表情、そしてそのあとのふるまいにはなかなか笑わせてくれます。案外いい奴らじゃん。

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yui

4.0不穏な雰囲気が鮮やかに一変

2024年12月15日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

大切なものを思い起こさせてくれる、素敵な作品でした。銃を巡ってブータンらしからぬ物騒で不穏な雰囲気が、鮮やかに一変するのは見事。国民が国王をどんだけ好きなのかもよく分かりました。

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wcitbn?

5.0きな臭い話かと思いきや笑えるお話でした

2024年12月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

ブータン初の選挙ということで…
選挙とは何かを何故か憎しみを煽るように教えて回る役人
二人の有力候補を巡って次第に不穏になる家族や村人
位の高いお坊様は国の為にと銃を若いお坊様に用意させようとする

何やらきな臭いストーリーが展開する中、南北戦争時代の銃を求めにブータンに来たアメリカ人も村にやってきてさてどうなるのか?

非常に面白かったです。
民主主義は幸せを求めるための一手段であって、それで啀み合う様な最近の日本の政治はなんなのだろうと思ってしまいました。

まさか銃があんな事になるとは。
銃マニアのアメリカ人、最後はまさかのものを手に入れてしまいますw

ブータンの山村の長閑な風景、草っ原にポツンと立つ仏塔も見どころ。

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うぃっこう

5.0民主主義、民主主義

2024年12月14日
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国民から長年愛された国王が時代の流れを踏まえ自ら譲位して、議会制民主主義の立憲君主制への移行を主導した2000年代中頃

ところが国民は必要性も含めて選挙というものが一体なんだかわかっておらず戸惑いが広がる中、ある山間の村の高僧が弟子に、ひとまず銃を二挺準備するよう伝える

というあまりに絶妙な掴み

国民が選択権を持つという、当然にとても大切、と、されているものの当然さをあらためて問う

夢は欲と裏表で、期待は差配と一対、なんか色々感じるとこ多かったなー、よい映画だ

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sysr

4.5アジア的な

2024年12月14日
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鑑賞方法:映画館

「ブータン 山の教室」の監督による、今度はコメディ。
初めての民主選挙のための模擬選挙と、何故かそのために銃を求めるラマ僧の弟子と、その銃を求める銃コレクターと通訳。誰もが初めての体験に手探りで、それ故の絶妙な噛み合わなさ…いわゆる西欧的なコメディでもなく、微妙なユーモアが心地良い…
終盤にラマ僧の目的が明らかになると、なるほどという思いとともに、西欧的な価値観に基づく「民主化」「近代化」が本当に正しいのか、という思いを抱かざるを得なくなる…
模擬選挙の説明係が「対立する政党ですから、もっとこう憎み合うくらいに…!」って言ってたのは、昨今の情勢を見るだにその通りで笑った…ww
前作とともに、アジア的な価値感についての再評価のために観られるべき作品だと思う…

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ぱんちょ

3.5お坊さまの真意

2024年12月13日
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王様も民衆に寄り添い、国民ともども平和に暮らしていた所だというのに、
選挙を機に、なぜお坊さまは銃を欲しがるの?
お坊さまの言う「流れを正す」って、お坊さんが選挙にあたり暴力に訴えるってこと??
…ブータンの平和で牧歌的な風景を見ながら、そんな謎がどんどん深まります。
銃を探すことになった若い僧が、TVに映るダニエル・クレイグの「007」を見たりしてるのが、現代っぽい。
結果、
新しい時代に向けての安寧を祈るお坊さまの真意にたどり着くオチにニンマリ。
素朴でやさしくて、そして素敵なおとぎ話のような作品でした。

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kinako-cat

3.0最大幸福国家神話をなぞる「無邪気」な映画

2024年12月13日
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鑑賞方法:映画館

ワンチェク国王が王妃と一緒に来日したのは2011年。美男美女の王夫妻に日本中が沸いた。あれからもう10年以上経ったのか。
国王が即位したのは2006年。先立つ2005年に初めての選挙が実施された。憲法公布は2008年。推移は我が国の明治憲政史と非常によく似ている。権力と国民が協調して立憲君主制に段階的に移行したということである。
この映画は初めての普通選挙の前に模擬選挙を実施する話だから時代背景は2005年手前ということになる。その割には現国王の写真が役場に掲げられていたり2006年から公開されたダニエル・クレイグの007シリーズ映画がTV放映されていたりする。(しかも「カジノロワイヤル」でなく「慰めの報酬」にみえる。ならば2009年の公開)割と時代考証がいい加減なのだがそれはまあ良い。
模擬選挙では架空の候補者3名から1人を選ぶ。赤色の候補者は民主主義の拡大を訴え、青色の候補者は経済発展を訴える。対して黄色の候補者は伝統主義の固持を訴える。結論、模擬選挙でこの村の選挙民が圧倒的な率で選んだのは黄色だった。もう一つ、この映画がテーマとしているのは武器の不所持、廃棄であり、それも映画の結末として表される。
幸福度を高めることを国家目標としているブータンのありのままを捉えているようにみえる。
でも本当にそれで良いのだろうか?自分の親やそのまた親と同じく第一次産業に従事し、仏僧や王室を尊び、つつましやかな生活をする。それで心の平安が確実に得られるのだろうか。ブータンに生まれた以上、それ以外の選択はないのか?
パオ・チョニン・ダルジ監督の前作「ブータン 山の教室」はその問いかけを静かな語り口で提起した作品だった。でも、本作は時代をさかのぼって民主主義がスタートするある意味無邪気な時代を描いているとはいえブータンが幸福な国家であると、あまりにも画一的、無批判に描いてしまっている気がする。ブータンは最大幸福を目指している国ではあるが、最大幸福を実現している国ではない。選挙管理委員の若い女性役人や彼女と交流を持つ村の少女ユペルの姿に新しい世代の誕生を予感させている部分はあるものの世界中に流布されているブータンのイメージを無自覚、かつ問題意識もなく再生産しているような気がするのだが。

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あんちゃん

4.0ミステリアスで面白かったです!

2024年12月11日
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初めての選挙によって“変化”を求められ戸惑う村の人々の姿を、前作同様、温かい眼差しと飄々としたユーモアで紡ぎながら、本当の幸せとは何かを、観る者に問いかける。

2006年国王が退位し、ブータン初の選挙が行われる事となった。高僧はその話を聞くと弟子に銃を2丁手に入れるよう指示。弟子は銃入手の為奔走。

何故銃が選挙に必要なのかが分からずミステリアスで面白かったです。

ラストで使い道が分かった時は想像と全然違ったのでビックリしました!面白かったです!

監督は『ブータン 山の教室』のパオ・チョニン・ドルジ。前作同様、山の自然が美しい。

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snowwhite

5.0(オンライン試写会は全てネタバレ扱い)発展途上国における議員選挙等の実態を見るに良い映画

2024年12月3日
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yukispica

4.0007

2024年12月3日
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鑑賞方法:試写会

2024年12月2日
映画 #お坊さまと鉄砲 (2023年)鑑賞

ブータンにおける国王の退位により王政から議会制民主主義へ移行する際の初の選挙における人間ドラマ

とにかく人が優しく穏やかなので、最初から最後まで温かい気持ちで過ごせる映画です

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました。

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とし