「観賞必須になる日も? そう思う理由は・・・」Flow 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
観賞必須になる日も? そう思う理由は・・・
この映画の感想は人それぞれだろうが、きっと
みんな共感してくれると思うことが一つだけある
”カピバラは無害!”
主人公は山中で生きる黒猫
最近放棄されたと思われる空き家や巨大な石像があり、人間もいる世界であることは示唆されるが作中には一度も姿を現さない
ある日、黒猫の住む地域に大規模浸水が起こり
寝床にしていた空き家を放棄せざるを得なくなる
それどころか、水深はどんどん増していき猫は次第に身の置き場所を失っていく
あわや、溺れるかというところ偶然にも帆船が流れてくる
九死に一生を得た猫の前に現れたのがそう!
無害なカピバラである
警戒して威嚇する猫を気にもせず、ゴロンと横になって寝だすあたり最高に無害である
そこから船の同乗者も増え、動物だけの漂流の様子が描かれるのだがその演出力がとても高い
セリフもテロップもなく(動物達は本当に鳴き声だけ)舞台設定や物語が十分に伝わってくる作りになっている
それもシンプルで分かりやすいだけじゃないストーリーを
いつか映画制作を教える学校などで必須の観賞作品とされる日がくるんじゃないだろうか
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