「不思議な高揚感」Flow asaさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な高揚感
クリックして本文を読む
があって面白く見られました。
たぶんアーティストによって愛でられたであろ黒猫。
それが増水の危機によって本能のままに生き抜こうとする姿に共感しました。
必死にもがいてもがいて、遂には水中に潜ります。
そして猫は息絶えそうに・・
そこからの救いがあって・・
そうこうするうちに共生の関係が出来たり・・
登場動物の愛らしい画のタッチに反して、猫の細かな生態の描写や他の動物の生態の端々もリアルに描かれてて好感でした。
本作はリアルといってもあくまでリアル風で、そこは微妙なバランスさで擬人化されており特質な世界観でした。とくに猫が水中に潜るなんてありえん!? が、いつの間にか自然にお話しに委ねられるようになりどんどん没入することができました。
正直、鑑賞中あの鳥や怪魚の描写にしろ少々メロウな気がしました。
主人公である猫が無条件に助けられ救われる都合の良さを感じぜざるをえなかったからです、が
つらつら考えるうちに、
偶然必然拘らず、ああいった生かされたり召されたりの繰り返しは私達の実生活にもあるわけで、、
上手く言えないが、特に岩の頂上の所なんかは全知全能の力で選別されるのを見ると、たいへん神々しいものを見させられた気がしました。
エンヤの曲(かからんけど)が似合うような不思議に高揚する作品でした。
コメントする