「すべてを想像にまかせる世界の映画」Flow yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてを想像にまかせる世界の映画
今年91本目(合計1,633本目/今月(2025年3月度)25本目)。
最初にフランス映画お得意の謎の旋律のCANAL+は登場しますが、フランス映画ではなくラトビアだそうです。それどころか、字幕はもちろん音声すら登場しないという変わった映画です。
そのため、映画のストーリー自体はある程度「動画によって」誘導はされますが、字幕も音声も(効果音も)全くないので(ある意味究極のバリアフリー?)、かなりの部分で想像にお任せというタイプの映画です。ラトビアの作品だそうですが、国の文化そのものを問われるような展開にはなりませんので(どうやら架空の国の模様)、そこは安心といったところです。
ちょっと変わった映画で、「映画館で」放映される「映画」としては対極として「ミュージカル映画」(それしかなく、かつそれ「だけ」なので、映画かというと微妙か)の対極にあるわけですが、作品からある程度の理解はできるし、逆に理解の解釈もある程度幅が出てくることは想定できるし(むしろそういう展開だからこそ、たった一つの解釈にすることは無理)、良かったなというところです。
普段見ることが少ないラトビアのアニメ作品ということで迷ったら推せるし、90分ほどと短いので、さくっとアニメ作品(かつ、ドラえもんなど大人が観るの?というような作品以外)を見たいというなら推せるといったところです。
特に採点上気になった点まではないのでフルスコアにしています。
コメントする