「旅猫リポート」Flow 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
旅猫リポート
台詞もナレーションもないのは「Away」同様なので、違和感はない。かえってずっとニャーニャー言っているので、前作より(猫的には)台詞が多いとも言える。音だけだと今関あきよし監督の「しまねこ」にも近い。
前作にもナゾの構造物が出てきたが、今回も常滑の巨大招き猫みたいな彫像やら、やたら猫のオブジェが乱立しているので、もともと人間がいない猫が文明を築いていた世界かと思ったりもしたが、たぶん違うらしい。
猫のしぐさはかなりリアルにとらえていたけれど、一方ワオキツネザルは擬人化が過ぎる。水の視覚的表現などは凝っているとは思うものの、いかんせん話が皆目面白くない。物語よりも映像表現のダイナミズムに注力したのかもしれないが、残念ながら私は途中でほぼほぼ飽きてきた。
途中で猫が水を口に含むような場面があった気がするのだが、あの洪水は淡水なんだろうか?そう言えば、泳いでいる魚も鯉や金魚っぽかったような。
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