「言葉は無くとも」Flow 辛いクリームさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉は無くとも
クリックして本文を読む
動物が主役ということで、全てを音と映像で語る作品。のっけから低い視点のスピード感溢れる映像に度肝を抜かれた。
登場する動物たちは人語をしゃべったり、服を着たりの擬人化こそされていないものの、ストーリーの展開上、協力し合ったり物を片付けたりなど、最低限の知的行動はとる。特に片足で帆船を自由自在に操る鳥船長には笑った。
苦難と驚きに満ちた旅が、いったい何処へ行き着くのだろうと思っていたら、最後はただ成す術なく立ちすくむ幕切れ。この結末とエンドロールのあとに流れる映像、そして旅の途中で仲間のひとりが天に召される?あのエピソードをどう解釈すべきか。
いずれにしろ明確に起承転結のあるお話ではないので、難しいことは考えず、次から次へと起こるイベントにハラハラしたり、イマジネーションに満ちた美しい映像をひたすら堪能するのがこの作品の楽しみ方なのかもしれない。
コメントする