「人間とはこのようなものであった」Flow kneewarさんの映画レビュー(感想・評価)
人間とはこのようなものであった
動物だけで人間が一人も出て来ない、言葉もひとことも発されないアニメから、逆に人間を感じた。
仮に世界がそのうちこの作品に描かれたようになったとして、つまり人間が終末を迎え、海面が上昇し文明が消え去った世界で、知的生命体が残骸の中からこの映画の記録媒体を見つけ、彼らの持つテクノロジーで奇跡的に再生できたとしたら、彼らは「人間」がどういう生き物だったかをきっと完璧に理解するだろう。
人間がどのように世界を見て、何を美しいと感じ何を大切と感じていたかを、それを画面上に描くなかなかに高い技術を持っていたことを知るだろう。
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