「圧巻の映像美、でも…」Flow 黒猫グロムさんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻の映像美、でも…
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ラトビアの長編アニメーション。ディズニーやジブリのような制作費はかけられなくても、これだけのクォリティが表現できたことに驚嘆します。
洪水に襲われ人類不在となった世界。生き残った動物達の過酷なサバイバルを、黒猫の目線で描く手法も斬新で、何より動物の仕草がいちいち可愛い!あー猫ってこういう行動取るよね、のオンパレード。
ただストーリーが進むにつれ、仲間になった動物達の行動に違和感を覚えることに。
取った魚を譲ってあげる場面はまだしも、ヘビクイワシが船の舵取りをするのはどうなの?船に取り残されたカピバラを救出する際の行動も、ヒューマニズムが過ぎませんか?新参のわんこたちが通りかかった兎を追いかけた結果、救助放棄した行動の方がよほど納得しましたよ…だって動物だし。
せっかくセリフの無い、映像美溢れる世界なのに妙に人間的なモラルが入り込むことで、感情のスタンスをどこに置けばいいか困惑してしまいました。
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