劇場公開日 2025年6月7日

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「熊の正体」くまをまつ ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 熊の正体

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

本当に様々なことが心に浮かんだが全ては書ききれないので一部だけ。
ややこは元カノに「分かって欲しくなんかない」とやんわり突き放される。物事や人間のごく一部を切り取って全てを分かったような気になるのも、「分かる」ことでその対象を得たと思い込むのもお断り、さらに一部を切り取る事で相手が傷つくことにも気づけ!という訳だ。タカシや曽祖父についていくら書こうがややこのモノにはならない。
ミラーの件を告白しようとした時に「後にして」と優先順位を下げたうえ不正直をなじることでややこは半ば無意識にタカシを子供扱いし、傷つける。その後夕焼け空に向かって手を繋いで歩くシーンで、タカシを子供扱いしないとややこが心に決めたように見える。「子供扱い」もまた、相手についてわかったように気になっていることの結果なのだ。
平野鈴のユニセックス的な佇まいは、当て書きかと思えるほど役にハマっているし、タカシ役の渋谷いる太は凄い才能だと思う。

ひろちゃんのカレシ