「監督の親に対する断罪」どうすればよかったか? ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の親に対する断罪
2025年劇場鑑賞54本目。
エンドロール後映像有り。
統合失調症の姉を弟は病院で診てもらいたいのに、なまじっか父親が医学の研究者であったために、必要ないと言って診せず、母親は診せたら父親はプライド折られて死ぬからダメと言って診せようとしない。ついには家に内側から鍵と鎖をかけて母娘共々家から一歩も出なくなってしまうが、あるきっかけで姉に劇的な変化が起こり・・・というドキュメンタリー。
若かったお姉さんが最後おばあちゃんになっていくくらい長い期間のドキュメンタリーで、ここまで出すのよく我慢したなぁ、というのが一つ。
後、タイトルにある断罪云々は、自分がこの映画を見て感じたことで、いやそうじゃない、という解釈も当然あると思います。
自分も福祉関係に勤めていて、それこそ最初は上司に薬は悪で、必ず対話や関わりでなんとかなるんだ、という風に教えられましたが、人によっては多少大人しめにはなるものの、その薬を飲んでいる間は本当に落ち着いていて、別に笑顔もなくなるわけでもないのに、親がなんか元気なくて可哀想とその薬をやめた途端また自傷行為をするようになった方を知っているので、病気なんだから薬飲めばいいじゃん、と自分なんかは思いますので、この監督の親に対する憤りが分かります。
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