「お姉さんが笑ってて良かった」どうすればよかったか? saradさんの映画レビュー(感想・評価)
お姉さんが笑ってて良かった
映画館を出た時は、誰も救われない話だ、と思って胸が痛くなった。
でも、最後にお姉さんが穏やかに笑ってて、良かった。
お姉さんは弟が好きなんだと思う。
帰る弟に笑顔で手を振って見送る姉。
カメラを向けるとおどけてみせる姉。
具合が悪い時でも弟には怒鳴ってないように見えたし
答えられる時には答えてた。
母に対する特別な感情も弟の前では口にした(みたい)。
どうすればよかったのか、は第三者への問いではなく
当事者が問い続けてもどうにもできなかった日々そのもの、なのかな。
当事者は監督だけでなく、父も母も、当の姉も。
怒鳴り続けてて喋りっぱなしだった姉に心の平静が訪れて、
花火の爆音も笑って楽しめて、
父と一緒に海を撮って、
その時間が訪れて、良かったと思った。
あとは、家族が話をかぶせて喋ってるもんだから、一方の話しか聞き取れなくって。機会があればもう一度観ようかなと思います。
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