「家族というのは残酷なほどしんどい関係だと思う。」どうすればよかったか? yoshiべぇさんの映画レビュー(感想・評価)
家族というのは残酷なほどしんどい関係だと思う。
クリックして本文を読む
予告編を見て、両親が姉の精神疾患を認めず、家に閉じ込め姉を追い詰めていく酷い状況を想像していた。
しかし、家族の記録は想像よりも穏やかだった。両親は両親なりに姉や家族のことを思っていると感じられた。姉が奇声を上げても両親は声を荒げることなく受け入れ対応している。前半は家族で外出もしていて、閉じ込めるようになった時は姉の状態が悪化していたと想像できる。鍵のかけ方が衝撃的だが両親の性格を反映しているのだろう。
タイトルは、過去に遡って、「どうすればよかったか?」という疑問や後悔が感じられたが、それぞれがその時出来る精一杯をしていたと思う。
弟さんとしてはもっと早く受診させてあげたかったという思いもあると思うが、25年かかったが、両親は姉の病気を受け入れ治療に至った。(治療後の姉が激変した様子は衝撃的だった。)最後の姉の病気は残念だが、穏やかに治療を受けられている様子に安心し、棺の中の花は姉が愛されていた証に思えた。
「どうすればよかったか?」というタイトルはこれまでの経験があったからこそ、今ならどう思うかという問いだと思った。
コメントする