劇場公開日 2024年12月7日

「「こうすればよかった」ではなく。「どうすればよかったか?」」どうすればよかったか? さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「こうすればよかった」ではなく。「どうすればよかったか?」

2024年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

統合失調症を発症した姉を発症20年目から20年間の映像記録のまとめです。
冒頭で、
この映画は姉が統合失調症を発症した原因を探るものではない。
この映画は統合失調症の症状を広く世に知らしめるためのものではない。
と注意喚起されています。
その内容は忠実に家族の記録です。
屋外での撮影シーンを除いて登場人物は5人。
監督、姉、両親、叔母。
自ら及び家族の言動を忠実に記録することで、監督自らを含めた姉以外の4人についても、精神的に不安定な状態であることが浮き彫りにされていると感じました。
歪んではいても誰もが互いを思いやる気持ちがその根底にあることからつけられたタイトルなのだなぁという感想です。
衝撃的な映像です。
是非、観てください。

さとうきび