劇場公開日 2024年12月13日

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「彼女の意地と度胸と根性に拍手喝采」市民捜査官ドッキ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0彼女の意地と度胸と根性に拍手喝采

2024年12月31日
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鑑賞方法:映画館

韓国映画って実際に起こった犯罪をベースにした映画が多い印象がある。特異な事件が多いのか、映画にするスピードが早いのかはわからないが、その手の映画が結構面白かったりすることは確かだ。
本作は、詐欺にお金をだまし取られた女性が、自分で詐欺集団の元締めを探し出すというもの。この設定がパワフルでとても韓国っぽい。しかもそれが事実を元にしていることに驚く。もちろん一般市民が1人で詐欺集団の元締めにたどり着くことは難しく、警察や詐欺集団側からの情報提供者、中国語のできる同僚なんかの助けを借りる必要がある。彼女を応援しサポートする人たちの働きがチームものとして面白くなる要素。
おばちゃんたちがワーキャー騒ぎながら問題を解決していく姿は楽しい。ああいう韓国映画の笑いはとても好きだ。序盤は意外と退屈な展開だったが、中盤以降は笑いとスリルの配分が絶妙で飽きることなく最後まで楽しく鑑賞することができた。最後に見せるドッキの意地と度胸と根性に心の中で拍手喝采。彼女の泥臭いのにカッコいい姿はとても印象に残る。海外に拠点を置いた犯罪集団が起こす事件は日本でも多発しているだけに、気持ちのいいスッキリした終わり方だった。やはり実話をベースにした韓国映画にハズレは少ない。

kenshuchu