「肝っ玉母さん、奮闘記!」市民捜査官ドッキ Paula Smithyさんの映画レビュー(感想・評価)
肝っ玉母さん、奮闘記!
Here's Johnny!
ホラー映画を観ていて、とてもウザイと思ったキャラはいないだろうか?いなければ、その人は幸いと言えるのか?言えないのか?
それはともかく、ワンシーンを撮るだけで127回も撮り直す完璧主義者の監督に精神的に追い込まれた女優さんのラストの恐怖の叫びは、演技ではなかった。そのシーンは完璧主義者の監督ではありえない、俳優のアドリブからなり、彼女は斧が実際に彼女に降りかかってくると錯覚するほどの恐怖を自然と演じていた。そんな彼女が長く沈黙していたけれど映画を一本出演後に亡くなっている。彼女は、当時の事をこのように語っていた。
Hollywood Reporter interview, saying that “after a while, your
body rebels. It says: ‘Stop doing this to me. I don’t want to cry
every day.’ And sometimes just that thought alone would make
me cry. To wake up on a Monday morning, so early, and realize
that you had to cry all day because it was scheduled
— I would just start crying.”
話が長くなりそうなので本編に戻ると...
最初、何故、ボイスフィッシングでドッキを騙したソン代理が彼女に助けを求めたのかが、分からなかったけれど映画を見て、"百聞は一見に如かず" なんて言葉も飛び出しちゃいました。
とにかく、ストリー展開が早く主人公ドッキに降りかかる難題が彼女を奮い立たせ、彼女のために立ち上がる友達がこれまた個性ぞろいで、中国語を流ちょうに話したり、中国の警察とのやり取りでいい塩梅に役に立ち、その反面、いつもの韓国側の警察のおざなり感が、ヤキモキさせる反面教師となっているので、ついつい映画を見入ってしまう。
今日は、たまたま映画サイトを見ているとある女優さんの訃報が載っていたので、真逆な役柄として想い出を振り返りました。
ドッキ母ちゃんが闇のボスに言う決めセリフです。
Myung-hwan, if you make someone cry,
you'll cry a river.
ラストは、少しまとまりすぎているというか? シングルマザーなら決してできないようなことなので...?