「激動で現代的で先進的な重々しい物語」娘の娘 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
激動で現代的で先進的な重々しい物語
TIFF2024
複雑な血のつながりで、相当厄介な作品だなぁと、正直拒絶しそうになりましたが、脚本が分かりやすくできていたためか、意外と全体像は把握しやすくて、色んなつながりが明確になる瞬間が所々であって、そのたびに泣けました。
内容はなかなか共感しにくい事柄ばかりであるのに、不思議とこの時代を共有しているという実感を持てるような作品だったかと─。
それにしても、シルヴィア・チャンのパフォーマンスは素晴らしかったです。
実をいうとこの作品の前半は全然自分の中に入ってこなくて、眠気さえ覚えてしまったのですが、後半の悲壮感を醸し出しつつも逞しく生き抜く女性像を彼女の演技の中に見いだし、そうなるともう涙ボロボロでした。
あまりにも悲しく重々し過ぎる気はしましたが、なかなかの良作でした。
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