「世界は捨てたもんじゃないな」レッド・ワン Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
世界は捨てたもんじゃないな
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サンタクロースが攫われた、なんで? っていうと正義の暴走なんだよね。
笑ってしまう設定の作品に正義の暴走をさり気なく入れるのうまい。
エンタメが先で社会問題はおまけ。これが良いと思うの。
サンタの細かな設定がいいね。確かに、こんなことありそうっていう。
サンタを取り戻すためにあれこれやるストーリーで、あんまり印象に残ってないんだけど、最後は大団円になったはず。
それでラスト、サンタが配達に行くんだけど、サンタもプレゼントも拡大・縮小できるんだよね。
「これなら、サンタクロースを実現させることができる!」って思ったの。「うちは煙突がないからサンタさんが来れない」と悩むお子さまの悩みも解決!
それで思ったのは、大抵の僕らはサンタクロースがいないことは知ってる。それでも全力で、その虚構を成立させようとしてるよね。
なんか夢とか理想とか、そういう叶わないものを、全力で実現させてる気がするの。
世界では色々とひどいことが起きてて、なんかくだらねえなとも思うんだけど、サンタクロースをなんとか世界に存在させようと結束できたりするのをみると、捨てたもんじゃないなと思ったよ。
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