「「考えるな、感じろ」的な作品」THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
「考えるな、感じろ」的な作品
7月に観た「夏の砂の上」に続いてのオダギリジョー作品でした。前作は共同プロデューサー兼主演だったオダギリジョーが、本作は監督、脚本兼主要キャストとして登場。ただヒューマンドラマだった前作とは全く異なり、オダギリジョーが犬の着ぐるみで警察犬役を演ずるという極めてシュールなお話になっていました。そんなシュールなお話ではあるものの、キャスティングは超豪華で、エンディングロールの役者の名前だけで比較すれば、今年話題の「国宝」や「宝島」を軽く凌駕するものでした。
内容ですが、ただでさえユニークな設定であるところ、ストーリーもかなりぶっ飛んでいて、佐藤浩市扮する行方不明のスーパーボランティアを捜索するという一応の本筋に、所々で聞こえる謎の銃声、謎のキャバレーで歌う羽衣弥生(深津絵里)、漆原冴子(麻生久美子)のお父さん(鹿賀丈史)の女装趣味カミングアウト、オリバー(オダギリジョー)とそのハンドラーである青葉一平(池松壮亮)の漫才風のやり取り、鹿賀丈史や吉岡里帆、麻生久美子らのインド映画風ダンスなどなど、とにかく破天荒な作品でした。
こういう作品は、「考えるな、感じろ」が鉄則なので、中々楽しめましたが、前半の明るい感じから、終盤になって若干暗さを纏った感じになってしまい、願わくはラストは再度明るく締めて欲しかったかなと思ったところです。
そんな訳で、本作の評価は★4.0とします。
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