「オダギリワールド全開の異世界奇譚ものだった」THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE ありきたりな女さんの映画レビュー(感想・評価)
オダギリワールド全開の異世界奇譚ものだった
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ドラマと全然別物すぎる、びっくりした。
NHKがまあこんなぶっ飛んだドラマを作るなんてなあ…と思っていたが、映画は映画でぶっ飛んでいるけれど、全く方向性が違った。映画から観ても問題無さそう。
正直よくわからなかった…が、筋とかわかりやすさとか考えてしまうこと自体がナンセンスと、オダギリ監督には言われている気がした。
個人的にはシュールさ脈略のなさがシュルレアリスムやダダイズムぽいのに、めちゃ知ってる俳優さんが次々出てくる変な夢みたいで脳がバグったw
「世の中には、不思議があふれています」というオリバーの台詞を象徴するあの赤い扉の佇まいや、特にその扉と対峙する(キャバレーの別世界の)羽衣弥生があまりにもこの世のものでない感じで美しすぎて、画としてはマグリットみたいだなとも感じた。
…きっとみんなで見る異床同夢の悪夢だったのかも?
個人的には麻生久美子さんのファンなので、キャバレーのシーンの入りが、彼女の長い髪を下から舐めるようにカメラで捉えた撮り方だったところ、
また、ラストで横顔に返り血を浴びせたところ(文面で書くとヤバいですがめちゃくちゃ綺麗です)、
両者ともある種フェティッシュな表現ではあるけれど、オダギリ監督の美学なのかなと思ったりして。私は大好きなシーンです。(オダギリあそーコンビ最高すぎるのでずっと協働してください…!)
とりあえず深津絵里さんとEGO-WRAPPIN'のファンの方は観たほうが良い。
『色彩のブルース』の原曲からのアレンジと生演奏、そしてよっちゃんの歌声とはまた違った甘やかさを含んだ深津さんの歌声、素晴らしかったです。
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