「吹き替え版は特有の問題を抱えるか」白雪姫 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
吹き替え版は特有の問題を抱えるか
今年89本目(合計1,631本目/今月(2025年3月度)23本目)。
運が悪かったというか検索不足だったかもしれませんが、観たかった時間にどうしても吹き替え版しかなくそちらを選びました。なお、当方、男性なので、子供のとき絵本で読んだかな程度の理解です(深く知っているわけではない)。
まぁそれでもいわゆる白雪姫のお話ではあろうし、おそらくたされている要素も今風といったところです。ポリコレ論に触れられている方もいらっしゃいますが、多少はそういった論点もでるでしょうが、「ポリコレワールドか」と言われた某作品に比べるとまぁそういった要素は少な目です。
日本語吹き替え版で見た場合の難点として、この映画はジャンルとしてはミュージカル・アニメ作品に属する点であり、そうであるからこそ、日本語吹き替え版にしたとき、歌詞が不自然に見えたり(極端にハイレベルな用語が突如出てくるなど。音節の問題か)、あるいはそうした事情から「いくつかの趣旨に取れる」部分があるなど、といったところです(この点は後述)。
ただそうとはいえ、原作の白雪姫を深く知らなくてもあまり知らなくても(まったく知らない、という方は作品の趣旨的に少な目?)、だいたいの展開にはなるし、いきなり無茶苦茶な展開にはならないので、そこは安心といったところです。
採点に関しては「日本語吹き替え版」に関して以下まで述べておきます。
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(減点0.3/日本語吹き替え版の時に理解が困難になるセリフがある)
この点はもっとも「ミュージカル映画」にも属する映画で、ある程度は仕方がない(英語版と日本語に両方リズムまで合わせるのはもはやパズル)のですが、「ある老婆(ろうば)が…」という部分(ミュージカル部分)、最初は「あるロバ(←動物のほう)が…」に聞こえてしまい(もちろん、動物はある程度は出てくるがロバは出てこなかったはずだし、間違っても主要登場キャラではない)、何を言いたいかわからないところや、リズムを合わせるがために極端にハイレベルな語彙(高校現代文程度)を求めてくるため、作品の趣旨的にそれでいいのかな…とは思いました(ただ、作品の趣旨からして小学低学年や幼稚園の子が字幕を満足に読むことは難しいし、仕方がない点とは言える)。
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