「面白いし感動する。ほぼほぼ一見さん (^^)。違う価値観の対立に現実世界との類似を見た。力なき正義は無力なのかな?」小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いし感動する。ほぼほぼ一見さん (^^)。違う価値観の対立に現実世界との類似を見た。力なき正義は無力なのかな?
僕は、結局キムンカムイに親子の情など芽生えてないし、理解もしてないと思っている。
カンナちゃんは温もりが欲しいんだけど、キムンカムイはそういうのが理解できない。カンナちゃんが、何か知らんけどペタペタしてくるなと思ってるようだ。
だけど、キムンカムイが最後に娘のカノンちゃんに、「おまえは小林と一緒にいた方がいいんじゃないか?(俺にペタペタしたいんなら)たまに戻って来るといい、俺からも会いに行こう」みたいなことを言った場面は感動した。
「思いやり」や「気づかい」という言葉がキムンカムイにふさわしくないとしても、言語を操る知的生物なんだから「配慮する」、「考慮する」、「察する」ということはするだろう。
キムンカムイには「親子の情」とか「温もり」なんてのは理解できないけど、カンナちゃんが小林さんと一緒にいたいことや、自分と一緒にいて(ナゼか)ペタペタしていたいってのは分かるんじゃないかな。
キムンカムイにしたら、調和勢との戦いが起これば、カンナには仲間として一緒に戦って欲しいけど、今は平時だから俺と一緒にいなくてもかまわない。
それに、人間はドラゴンよりもはるかに寿命が短いから、小林が生きてる間は小林んちにいればいいんじゃね?みたいなノリだと思う。
ドラゴンと人間に限らず、考えや価値観が理解できなかったり、共感できなかったとしても、小林さん、カンナ、キムンカムイみたいに共存していくことに感動したヨ。
◎ 力なき正義はヤッパシ無力なのか?(元ネタはパスカルっぽい)
混沌勢と調和勢が一触即発で睨み会う場面。両者の間に1人で立つ小林はあまりに無力だ。だがそこにトールが降り立つ。トールは(後で描かれて分かったのだが)混沌勢の親玉キムンカムイと同じぐらい強く、それに終焉帝とかいう権威あるドラゴンの娘らしくバックもすごい。
ドラゴンどうしの争いを止めようという小林さんの想いは、その声は、トールという力の後ろ楯がないとヤッパシ届けられないのかな?現実世界と同じなんだなと思って、ちと悲しい気持ちになったヨ。
現実はもっと悪いのは御存じの通りでげす。争いを仲裁する力(武力と経済力)を持った米国がイスラエルを積極支援。ロシアはウクライナに侵攻。日本は米国とロシアをねじ伏せる武力も、かつての経済力もないからボーカンゼエ。
このあと小林さんは魔法という強い武力を使って、言うことを聞かないキムンカムイとアーザードを力でねじ伏せる。
「ああ、何てこったい。 ヤッパシ ”力” がないと話し合いにも応じないし、最後は力で屈服させるのか。」
悲しいのう(我ながら青くさいとは思うがの (^^)。)
* 「力なき正義は~」は大山倍達さんの言葉だと思ってたら、パスカルの「力なき正義は無力、正義なき力は圧制」が元ネタだったようです。
◎ 鑑賞中、ファフニールのあるセリフに共感した件♪ヽ(´▽`)/
・残念ながら、共感したことだけしか覚えてなくて、セリフは全く覚えてない (/--)/
・セリフどころか、どのような事を言ったかさえ覚えてない (^^)。
・場面は中盤あたりで、トールとファフニールが少し戦ったあと。最後にファフニールがトールに言ったセリフに共感した。そのセリフにトールも反論できず、ちょっと悔しそうにしてた。
・別に、特に感動するようなセリフではなく、僕が、ただ共感しただけだ。
「ファフニール、何て言ったのかなあ。気になるなー」 (--;)
アニメをたまたま2、3回見たぐらい。小林さんの会社での日常がメインの回を見るまで、小林さんが男子だと思ってたぐらいの素人。
原作·アニメに思い入れがないせいか、ドラマの世界観にどっぷり浸かることはなかった。その結果、タイトルみたいな感想になったのかもしれない
フライやーを見かけて、「へえ、劇場版やるんだ、きっとアニメが人気だったんだな。ほぼ一見さんだけど、取り敢えず見てみっかな」みたいな感じで鑑賞。
以上、おしまい。
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