「小林かっけー、カンナかわえー!」小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0小林かっけー、カンナかわえー!

2025年6月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

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原作未読ですが、テレビアニメは毎週まったりと楽しんでいた「小林さんちのメイドラゴン」。劇場版の情報をまったく知らなかったのですが、たまたま目にしたフライヤーでその存在を知り、公開初日にさっそく鑑賞してきました。そんなに人気のないアニメだと思っていたのですが、思いのほか観客が多く、邦画におけるアニメ人気の高さを改めて感じさせます。

ストーリーは、なぜかドラゴンたちになつかれている会社員・小林さんと一緒に暮らす幼いドラゴン・カンナのもとに、ドラゴンの軍勢を率いるボスである父・キムンカムイが訪ねてきて、カンナを連れ帰ろうとしたことから起こる騒動を描くというもの。

テレビアニメ終了から4年、まさか劇場版で再会できるとは思ってもみませんでした。内容を忘れて話についていけないかと思いましたが、案外そんなこともなく、久しぶりに懐かしいキャラたちにたくさん会えてなんだかホッとしました。今回はカンナにスポットを当てた話ではありますが、トールはもちろん、エルマ、ルコア、イルル、ファフニールらにもきちんと出番用意されており、キャラクター愛を感じます。他にも、お気に入りの才川が登場したのは嬉しかったです。

メインストーリーとしては、カンナを中心に父親キムンカムイとの関係の変化を描いていくため、全体的に落ち着いた感じでいたってまじめな展開です。テレビ版で感じたコメディ要素はかなり少なく、思っていたのとはちょっと異なる印象ですが、これはこれで悪くないです。特に、親子の関係性に対する感性が人間とは大きく異なるキムンカムイが、小林さんやカンナとの交流を通して少しずつ変化していく様子が、立木文彦さんの演技と相まってじんわりと沁みてきます。その父に対峙する小林さんはかっこよく、カンナはかわいらしく、二人の心情も温かく丁寧に描かれていると感じます。

絵的には、テレビアニメではファンタジックコメディといった印象の作品なので、そこまで精細にリアルに描き込まれているわけではありません。また、劇場版だからといってさらに進化しているとも感じませんが、もともとクオリティの高い作品なのでそこに不満はありません。むしろかわいらしい絵柄の中に派手なアクションが映え、見応えを感じます。

キャストは、長縄まりあさん、田村睦心さん、桑原由気さん、高田憂希さん、髙橋ミナミさん、杉浦しおりさん、小野大輔さん、加藤英美里さん、島﨑信長さん、立木文彦さんら。実力ある声優さんたちの演技のおかげで、安心して作品に浸れます。

おじゃる