「アーティストのいかがわしさ」海辺へ行く道 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
アーティストのいかがわしさ
これは下らない拘りなのでしょうが。歌手やミュージシャンの人々が自分達を「アーティスト」と自称するのが僕は恥ずかしくて仕方ありません。「私はミュージシャンです」「我々はロックバンドです」ではダメなのでしょうか。「アート」は「ミュージック」より格上なのでしょうか。同じ様に表現活動に関わる俳優さんや作家・映画監督が自分達をアーティストと呼ぶのは聞いた事がありません。
この映画は、アーティスト(文字通り様々な芸術家)の移住を支援する瀬戸内海の小島の日常を描いたオフビート感溢れる物語です。そして、これは監督の意図せざる事なのかも知れませんが、本作は、アートやアーティストの持つ面白さと共に、それと裏腹の「いかがわしさ」や「偏狭さ」を描いている様に感じて、ニマニマしながら観ていたのでした。
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