秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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『涙した』はあながち大袈裟ではない
原作アニメと比較していろいろと書かれていますが、原作の1ファンとしては実写版を観て良かった。というより実写版のほうが好きです。
原作だと何とも言えなく切ないままで終わるエンディングでしたが、実写版では幸せな未来を予感させる、脚本家の優しさがあふれる結末でした。
その優しさはストーリーの随所にも感じられました。
原作者である新海誠監督が試写を観て『涙した』ような宣伝コピーがあったと思います。観る前は多少リップサービスもあるかと考えていましたが、観た後は本当にその優しさに『涙した』んだろうなと思います。
私はよく映画を観て涙するほうですが、不思議と今回は涙しませんでした。ただ、もう一度映画館へ観に行きたいと思いました。次は結末を知っているのに涙するかもしれません。
年齢を重ねたからなのか
何度観ても新しい発見がある
やはりアニメの方がいい
本作は、幼少期に惹かれ合った二人が、お互いに想いを伝えられないまま、長い年月を通じて相手を想い続ける、温かくも切ない物語です。
結局のところ二人は結ばれることなく、静かに物語が終わるその余韻が、胸に深く残ります。
私の経験上、アニメの実写化はうまくいかないことが多いのですが、本作はSF的な要素がない分、比較的うまくいった方だと思います。とはいえ、やはり私はアニメ版の方が好きです。
その一番の理由はキャストです。本作のように、登場人物の幼少期から大人になるまでを描く場合、実写ではどうしても年齢に合わせて俳優を変える必要があります。そのため、演技力にばらつきが出たり、声や容姿の違いに違和感を覚えたりしてしまいます。
本作でいえば、幼少期の男女の演技は良かったのですが、それ以降はやや微妙でした。特に男性側は「暗い演技ばかり」と感じてしまいました。
その点、アニメであれば同じ声優が通して演じるため、声や印象に一貫性があり、物語により没入しやすいです。
最後に、アニメを観たときにも感じましたが、本作は偶然やすれ違いの描写がやや多く、少々やりすぎに思えました。
賛否
アニメ版の方が良かった【85点】
グッサリと刺さりました
映像美に浸れます。僕らがおそらく目にしたことのある、あるいは目にす...
帰れなくなっちゃたもんね
これまで観てきた映画の中で、一番心に響いた映画が、『秒速5センチメートル』(アニメ)だったから、どうしても純粋にはいれなかった…。
観比べてしまう……、このシーンちゃんと使ってる!とかえ?此処はこれだけ?とか……。
新たに足された部分や進展された部分、端折られた部分、やはり氣になって正規に愉しめなかったかもしれない。
“別物”として観れれば良かったんだろうけど、アニメ版をあまりに追いすぎてきた分、どうしても入りきれなかったのかも…。
山崎one more〜が流れた時は安心感を覚えたし、思い出は〜が流れた時もホッとした氣持ちになれた。(ツライんだけどね)
欲を言えば、リンドバーグも使って欲しかったかな…。
イイ映画だったけど、高評価にできなかったのは、個人的な想いの強さで、作品そのものが劣ってるわけではないです。
アニメの声優があまりにピッタリ過ぎて秀悦過ぎてたのを思い知らされた。
何十回と観たけど、また観たいし、もう一度スクリーンで観たいと感じた。
大丈夫
1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹と篠原明里は、
互いの孤独に手を差し伸べるように心を通わせるが、
卒業と同時に明里は引っ越してしまう。
中学1年の冬。吹雪の夜に栃木・岩舟で再会を果たした2人は、
雪の中に立つ桜の木の下で、2009年3月26日に同じ場所で再会することを約束する。
時は流れ、2008年。東京でシステムエンジニアとして働く貴樹は
30歳を前にして、自分の一部が遠い時間に取り残されたままであることに気づく。
明里もまた、当時の思い出とともに静かに日常を生きていた。
といったあらすじ。
なかなか理解に苦しむ映画でした。
何度も何度もニアミスを繰り返し、最後の最後まで、
こちらの思惑通りとならない男女二人。
強いて言えば、
過去の思い出にしがみつく男性、
過去の思い出を糧に強く生きる女性、
といったところか。
男性の方が未練たらしいということかな笑
それに対し、女性は「大丈夫」って、なんと強いことか。
貴樹役の松村北斗さん、「ファーストキス」以来でしたが、
この独特の存在感、表現力、素敵です。
そういえば、さらに前の「夜明けのすべて」でもプラネタリウムに
関わっていたなぁ、たまたまか。
明里役の高畑充希さん、本年の大作「国宝」以来でした。
そういえば、貴樹の高校時代の友人は森七菜さん、こちらも「国宝」に
出ていましたね。
挿入歌「One more time, One more chance」、懐かしかった。
でも、エンドロールの米津さんの「1991」に一気に心を奪われた。
かっこよすぎ。
ノスタルジー
美しかった
一見、ブルージーなロマンティックムービーと思いきや…
“時空を超えても繋がる想い“は存在してほしいといった願望を恐れなく表現しているんだが、アニメだった場合は、表現方法からファンタジーさが介在するし、鑑賞者の属性もそれらを受け入れられていたと思うんだけど、実写化してしまうと正直、厨二病的な痛々しさが気になってしまいました。
粒子を荒くした映像で現実感を薄れさせつつも、物語の構成はいかんせん現実感に乏しいので、そこはあくまでもロマンティック! と振り切って強引に見せられていく感じ。
願望をひたすら具象化するための、これらのプロレスがわかっていれば、最後までしっかり楽しめるはず。
ところで女子高生役を演じる森七菜の演技力が素晴らしく、恋に恋する乙女感と健気でいじらしい表情に心打たれました。
本作、一見、ブルージーなロマンティックムービーと思いきや、引きこもりからの卒業って感じでしたね。みんな頑張れ。
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