秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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相手の幸福を願い続ける透明で純粋な愛
新海誠監督の作品ということで楽しみに観ました。
アニメの実写化ということですが、全体的に使われていた音楽が素敵、映像が美しい。
国宝に出られていた、高畑充希さん、森七菜さんがこの作品にもでておられ、お二人ともに演技が素晴らしかったです。
国宝の時も3人の女性たちが各々とても良い演技をされていましたよね。
この映画では、主演の男女が若くフレッシュで透明な感性が心に響きました。
私は大好きな作品です。
明里の子役の方がとてもお綺麗で、演技も良かったです。将来楽しみな役者さんです。
桜や雪の映像が美しく、相手の幸福を願い続ける純粋な愛の形に感銘を受けました。
米津玄師さんのエンディングソングでは内容と相まって泣けましたね。
是非多くの方に観て頂きたい作品です。
話題性のみで観に行かない方がいいかもしれません
【良かった点】
・俳優さんの演技 特に明里の子供時代の子役さんが素晴らしい
・音楽 主題歌や劇中歌はもちろん、まさかBUMP OF CHICKENが聞けるとは思ってもいなかった
【気になる点】
・冗長なシーンの多さ 音楽プラス風景、若しくは表情のみのようなシーンが多すぎる
・学生時代の遠野の役者さんがあまりに松村さんに似ておらず、同一人物としてみられない
・One More Timeのシーン 歌詞にあて書きしたようなシーンで、原作ファンに対し、これが観たかったんでしよ?という感じを受けてしまった
曲も随所で使いすぎているように感じる
・松村さんの演じる遠野が、夜明けのすべてとキャラも台詞の感じも被りすぎていて、ちょっと遠野としてよりそちらを意識してしまった
彼女のパニック障害のシーンも有り、尚のこと共通点を感じてしまう
正直かなり前半は眠くなりました。学生時代も長すぎる気はします。
豪華な歌手、俳優陣でしたが、それに見合いきれていない脚本だった気がします。
同日上映のホウセンカの方は脚本がかなり良かった分、比べてしまいました。そちらの方がよっぽど泣けました。
映画館でというより、配信でもいいかなと思います。
よかった!
アニメが先か映画が先か
原作リスペクト、いい空気感の映画でした。
名シーンや名台詞が実写化されて、より綺麗な風景で見る事ができて感動した。
もともと新海誠ファンです。
原作アニメを観ていますが、ストーリーはうろ覚え。もう一度アニメを見てから鑑賞するか迷ったけど、うろ覚えの方が楽しめそうなのでそのまま鑑賞。
結果、
最後はどうなるのか?
記憶しているラストじゃないかも、とストーリーも楽しめました。
原作ファンも多いので実写化には不安があります。
引き受ける監督も勇気がいるかと。
私が特に気になっていたのは音楽です。
あの山崎まさよしの主題歌と天門の音楽が無いとどうなるのか。
余計な味付けしない感じ。セリフとは思えないような自然な会話。大人の俳優陣はもちろんですが、子供パートも自然でよかった。白山乃愛さんは演技も良くて美少女すぎる。
ロケットだけVFXでしたが、それ以外は本当の空や天気かな?とても綺麗でした。
ところどころ原作と重なり、ウルっとします。
とくに、あのシーンは泣けた。原作リスペクト感謝です。
最後もいい、これぞ、、、新海誠という感じ。
ただ、原作知らないと、なぜ?と思うかも。
強いて言うならちょっと長く感じる。3部あるので展開はあるはずだけど。なぜだろう。幸せな時間でしたが。
あと、男性目線のロマンという感じで、女性陣全員魅力的。男性目線の女神像という感じ。その逆で高樹は実はダメ男、女心なんてちっとも分かってない。
原作ファンが強いので、賛否両論もありそうですが、私は大満足。
新海誠作品で1番好きな「言の葉の庭」もやって欲しいな。
その夜アニメ版も見直して見ました。
アニメ版は、ナレーションというか、心の声が入っているので心情がわかりやすい。ただ、話が分かりやすすぎる。
アニメ版の主題は「大人になりたい」という子供目線の方が強い。
映画は、心情が語られていないので、なぜ泣くのか分からない、のような感じがありますが、ストーリーとして最後まで楽しめた。
また、映画版は「子供の頃は良かったと」を思い出す大人目線だと思います。
その上で、アニメには描かれていない行間を埋めるような展開もあります。
同じストーリーなのによくできているなと、思いました。
両方を比べると、、18年後の実写化にあたっていろいろ問題があって悩んだのだろうと思われます。
アニメを先に見ると、展開が分かってしまうので、映画が初見の人のように最後がどうなるのか分からないという楽しみは減るのだと思います。ただ、映画のわかりにくい心情は保管されてわかりやすくなると思います。なぜ最後のエンディングの意味もわかりやすい。
逆に映画を先に見るとストーリーは目一杯楽しめると思いますが、心情がわかりにくい。
どちらを先に見るかは難しいですが。
私はアニメを先に見た方がわかりやすいと思います。
また、アニメが先だと、あのシーンだ!あのままのセリフ、とか違う感動もあると思いますので、アニメが先の方が良いと思います。
ただ、単純にストーリーを楽しみたい人には展開が分からないように、映画を先に見てその後答え合わせのようにアニメを見ると良いかも。
遠野君はグレてました
映画の中の遠野貴樹は小学校の頃好きだった女の子と離れ離れになった結果、高校でタバコを吸う不良高校生になりました。なにこれ?文だけ見たらやばいやつ
映画の要所要所は素晴らしく名作になる可能性があったのに、全体としては散文としていて意味不明、原作にはない要素を出し、それも機能していない。一番許せないのはOne more time, One more chance をラストのシーンで流さなかったこと、何やってんの?
天門も1曲だけ、届かない気持ち流せや!
いい点はありました、配役です。これは正直90点
残りの10点は大人明里役の人のせいでなくなりました。
まぁ、いい映画でしたよ。カナエが可愛かったから許す
奥山監督すき
こんな事言うと原作ファンから怒られそうなんですが、私、アニメ版最初見た時全然良さが分からなくて
映画化されるって聞いた時2時間も持つかなぁと思ってました
映画見に行ったのは松村北斗の演技が見たい!
と思ったから。
一応アニメ版も復習していきました。
結果から言うと。とてもとても良かった
終わった後も余韻がすごくて、思い出しては泣きなくなるような、でもそんなに嫌な泣き方では無くて爽やかな余韻で、本当に松村北斗の出る映画はこんな映画が多いなぁ
とにかく奥山監督の映像が美しくて、日本ってこんなに綺麗だったんだなーと自然の壮大なドキュメンタリー見てるようだった。あと脚本。この脚本の出来上がりが良すぎて
ひたすら感動してた。
それと俳優陣!表情の演技が素晴らしくて、心情を話すシーンが多めだったアニメと違ってあまりセリフを言わなくても彼らの演技で泣かされました
これぞ実写化の醍醐味やね。リアルだったので人物の気持ちに自然に入り込めました
まだ余韻すごいもう一回アニメ見て、又映画観に行こうかな
自然な演技・丁寧な演出に拍手
公開日に有休を取って見に行きました。結論、見れて良かった!!
まず演者さんの演技が自然で驚いた。予定調和的でない会話にリアリティが溢れていました。特に青木柚くんと森七菜ちゃんのやり取りが印象的です(あの会話がだぶっちゃう感じとか、言いたいことが最初から出ない感じとか)。この二人凄い!
演出も素敵でした。北斗くん演じる貴樹が約束の日(2009年3月26日)に桜の木を見に行くシーン。明里と会えなかった切なさが凝縮されています。桜も雪も儚いからこそ美しいとする日本人の繊細な心性を思い出しました。貴樹と明里のニアミスが多いのは唯一気になった点ではあったけれど、一つ一つのシーンの繋ぎも丁寧でわざとらしさは感じませんでした。感動しました。
新海誠さんの作品が好きで、その中でも出会いと別れが切実に描写されている「秒速5センチメートル」は特別な作品です。監督さんの作品への愛を感じました。米津さんの1991も良かった!総じて劇場で見るべき作品です。
秒速エモーショナル
一生で出逢える言葉は5万。
ひとつ 選ぶとしたら?
秒速5センチメートルなんだって
桜が舞い降りるスピード
ドラマチックな映画ではないけれど
ひとつひとつの劇中の言葉に胸を掴まれるような感覚を覚える。
あぁ…そうだったなぁ
そう思えるときあるなぁ…
そう感じるときあるなぁ…
過去を思い出してるつもりはないけれど
なにかのきっかけに思い出したりして
無意識に共にいきているんだなぁと気付かされた
いま生きてるのはイマがあるのは
過去に起きた出来事の集合体で
出会いだったり思い出だったり
その中での生産性のない雑談だったり
誰にも言えないような淡い想いだったり
全てが形成してる。
あぁ…そういう風に考えることなくなったなぁ
昔はそう感じていたなぁと思ったり
映画として劇的なものはなにもないけど
自分の生きてきた道の中で
劇中のおかげで思い出せることがほんと多くて
秋の夜に観る作品としてすごくよかった。
こういう映画にあえるから映画はたまらない
またあえてよかった。
何も起こらないが余韻はある
なんとも懐かしい気持ち
喪失と愛別離苦を描いた儚く切ない物語
心は通い合えてるがお互いに近づき合えない貴樹と明里の「物理的な距離」と近くにいるのに思いを伝えられない花苗の貴樹に対する「心理的な距離」といった2つの対比描写があまりにも儚く切なかった。一方は心が通じ合ってるのに会えず、もう一方は近くにいるのに心が届かない。観ているだけでなんだかもどかしく胸が痛くなりました。人間誰しもが経験したことのある喪失と愛別離苦がとても共感できます。
特に感動したのが約束の場所に行った貴樹と行かなかった明里がそれぞれその理由を言っているシーンです。
貴樹 「もう一度会ってただ話がしたい」
明里 「過去のことを忘れているぐらい今は幸せであってほしい」
悲痛な表情で涙ぐむ貴樹がとても可哀想で私や他の観客さん達もすすり泣いてしまいました。貴樹と明里が考えるそれぞれの理由はどちらも共感できます。貴樹にとって明里という存在は孤独で内にこもっていた自分の心にそっと手を差し伸べてくれた大切な人です。明里がいたからこそ生き甲斐を感じ自分の世界を広げてくれた。そんな大切で離れがたい人だからこそ大人になった貴樹はもう一度会って話がしたい。勿論、明里にとっても貴樹は転校続きで友達がいなく独りだった自分を思いやりいつも一緒に遊び毎日を充実させてくれたかけがえのない人でもあります。転校が多く居場所が無かった2人だからこそお互い共感しあい親近感が芽生えたのだろうと思います。しかし、大人になった明里は過去を忘れ去るぐらい今の貴樹は幸せであってほしいからこそ会わない。
貴樹と明里のこの思いの違いには過去に対するスタンスの違いが如実に表れていると思います。
まず貴樹は、過去を凝視しそこから得た疑問や気持ちの答えを見つけるために自分一人で抱え込み生きているような気がします。「大人になればこの世界のことがわかるかもしれない」と子供の頃言っていたように貴樹は何事にも疑問を感じています。明里と別れてしまった経験からも何か答えを見つけようと必死に生きています。しかし、過去を凝視しすぎて貴樹は今を見つめていない生き方をしています。抱え込みながら大人になり結局答えが見つからないがあまり貴樹は次第に塞ぎ込んでいきます。
一方、明里は過去を追憶しつつも今を見つめ生きているような気がします。過去への思いを反芻しながらそこから感じたあの時の楽しい思い出や哀しみから何かを得ようとしています。しかし貴樹とは異なり明里は過去を見つめすぎず今を大切に生きています。今を大切に生きているからこそ貴樹にも今は幸せであってほしい。そして、明里は他の男性と幸せにすごしていく。
貴樹も気持ちを入れ替え今を見つめて生きていく。
これは貴樹にとっては不本意な答えになってしまったかもしれません。明里と別れてしまったあの日から何かを見つけようと必死に生きてきた彼にとって納得のいく答えになったかは分からないです。
でも私はそれでこそ人生だと思います。たとえ大人になり知見や経験を重ねたとしても全部が得心のいく答えや割り切れる思いだとは到底思えません。ラストシーンで貴樹は明里と思しき女性がいなくなっていたことに対しどこか清々しい表情をしています。これは、たとえ明里であったとしても幸せであってほしいという思いであると同時に諦観しているのではないかと思います。どこか心残りがありつつもそれでも相手の幸福を願い、自分は前を見つめ改めて生きていく。
たとえ、大人になったとしてもこの世界のことや答えはわかるわけでもない。仮にわかったとしても、それが自分にとって納得のいくものとは限らない。そんなふうに私はこの映画を通して感じました。
出演者全員がすごい
宮﨑あおいはいい結婚をした。
岩舟山クリフステージ(岩舟石の採石場跡)にMayJさんを観に行き、その時岩舟駅がアニメ「秒速5cm」の聖地で、もうすぐ実写版もやると言っていたので、その実写版を早速観に行った。
岩舟石には触れていなかった。
岩舟駅の待合室もそれらしいのは出てきたが、セットで撮ったかな、という感じだったが雰囲気はわかった。あんなに雪が降ることは滅多にない(最近温暖化が著しい)のに、頑張って大雪の中のシーンができていた。
原作の雰囲気を伝えようという監督の気持ちはしっかり受け取った。
演者は全員頑張っていたが、特に小学校時代の明里がかわいかった。あと最近よく見る木竜麻生さんも良かった。でも何と言っても、39歳の宮﨑あおいが大事な役どころで活躍し、
「この人は年を取ることを忘れているんじゃないか」と思うような姿で、Tさんと離婚し岡田准一と結婚したからかなあ、と感じた。
実写を観るのは怖かったけど観てよかった
実写映画化としては最適解
まずはじめに、素晴らしかったです☆☆☆☆☆
「アニメの実写」が強調されていたので、暗い感情の部分に押しつぶされたらどうしようと不安をかかえながら観に行きましたが、それは杞憂でした。
アニメの三部作をそのまま実写化するのではなく、原作では語り足りなかった部分の補足だったり、小学校~中学校、高校、のそれぞれの部分(「桜花抄」「コスモナウト」)は、30歳の大人の部分(「秒速5センチメートル」)の回想という形で物語の中に織り込まれています。
何より、宮崎あおい、吉岡秀隆の存在で、原作よりも一歩踏み込んで主人公の心の成長が見られ、すがすがしい気持ちが残りました。
新海監督が「遠野貴樹が松村北斗でよかった」と絶賛するのも納得の、松村北斗の演技でした。
「夜明けのすべて」「ファーストキス」に引きつづき、単独主演で素晴らしい演技を見せてくれました。やはり、彼は人の心をひきつける物を持っています。
原作ファンだった方も、原作を知らなかった人も、ぜひ観て欲しい作品です。
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