秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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自分のピュアな部分が呼び起こされた
今自分の失ったと思っていたセンチメンタルな部分とピュアな部分が急激な呼び起こされて、観終わった後なのに涙が止まらない
原作を初めて観たのは高校生の時 刺さらなかった
2回目に観たのは社会人になってから 苦しくなった
3回目にこの実写を観る前に観たら泣けた
実写を観て… 中盤から泣いていた
でもこの作品観るタイミングで感想変わる
実写化した意味が分かる とても観やすくなっているし感情の整理もしやすいので原作観てないでこちらを先に観てもいいと思う
明日から今を生きよう。前を向いて頑張ろうと思った。独立する為に夢を諦めない
なつかしさ
新海誠さんのアニメ映画作品を忠実に実写化されており、満足できる出来だった。
誰もが登場人物の誰かに共感できるであろう、なんとも言えない懐かし、小学生くらいのときの男女での精神的な年齢の差を上手く映像にしてくれていた。
最近の新海誠さんの作品だと、ラストに2人が出会えるような展開になりそうなところをそうしない良さを忠実に守ってくれていて安心した。
会わないことで止まっていた時間を取り戻し、人として前に進みます主人公の姿と、ヒロインの想いが重なったときにすごく心を打たれて、本当に観てよかったと思うことができた。
新海誠さんのアニメーション作品でも、またこういう作品を観たい!!
Dr.チョコレートちゃんの映画でしたね
小学校5、6年から中学にかけては精神的に女子のほうが2,3歳男子を上回っています。
この作品の一番重要で素晴らしいシーンだったのは小学校から中学にかけての上田悠人クンと白山乃愛チャンの純愛シーンでした。
で、東宝シンデレラガールで「Dr.チョコレート」を10歳で演じきった白山乃愛チャンの映画だったと思います。
現在のパートでの松村北斗はいつまで経っても自分勝手独りよがりの中二病のようないけ好かないやつですが、彼は20年前の初恋の思い出にいつまでも取り憑かれているような気もします。全般的に男ってこんな感じなのかもしれません。対する女性は恋愛至上主義なわけで、その都度都度の恋愛に生きていると思います。
私は還暦過ぎのジジイですが、たとえば先生と教え子の飲み会に彼女は参加してくれると思ったし、それが叶わなかったので彼の名前をパンフで見たときにバスを降りて引き返すと思ったし、もちろん「運命の日」に桜の下に来てくれると思ったし、すべて叶わなかったけれどラストチャンスとしてラス前の踏切シーンで「いる」と期待しました(笑)
女性は現在を生き、男性は過去に生きる
そんな感じを受けました。先程も書いたようにそれは私が還暦過ぎのジジイだからかもしれませんね。
それゆえに、あの子ども時代の二人のシーンは最高に素晴らしかったです。
もちろんあの時はそれぞれ「現在」を生きていたわけですが。
懐かしい四季の風景 胸が痛む思い出に寄り添っていたメロディ そして...
懐かしい四季の風景
胸が痛む思い出に寄り添っていたメロディ
そして、何よりも松村北斗さんの佇まいがよい
彼の横顔から繊細な感情の移りゆく様が観るものに伝わる
長くも思われるセリフの合間にも彼の感情の渦巻くのが感じられる
新しい発見を探しに何回も映画館に足を運んだ
松村北斗さんの幾つかの作品で 邦画の楽しみ方を知ったように思う
アニメは見てない
原作改変もありかも
桜花抄、コスモナウト部分の改変は無く、回想として秒速5センチメートルに収束されています。だから、それぞれのヒロインは素晴らしい。雪で遅れた岩舟駅の明里の再会シーンやカブの故障で貴樹の後ろを歩く花苗のシーンは原作があるからかも知れないけれど、超えて良いシーンとなっている。5月のマチアソビで川口会長が泣けると絶賛してたのが分かる気がした。実写で追加されたすれ違いがいくつかあるが、プラネタリウムでのすれ違いは、追いかける気になれば手が届くはずなのに、追いかけない、なのに踏み切りでは振り向き待つという行動で表現される。原作通りかもしれないけど、すれ違いの追加分結末の改変もありかと思った。勿論、明里の登場させなかった婚約者を否定もしないし、その結末はそのままで良いのだけど、貴樹の想いにけりをつけても良かったかな。
感動しました。
人生とはこうあるもの
当時の原作アニメで、とんでもない喪失感を体験したことを昨日のように覚えています。
新海誠監督の大ファンで、アニメ初実写に期待と不安を覚えつつ鑑賞しましたがとにかく感動しました。
原作アニメと描写の順番を微妙変え、且つプラネタリウムなど新しいくだりを取り入れたことにより、実写としてより心に響く作品になっていると思いました。
森七菜さん、大変良かったです。淡い恋心を全身で演技されてました。
白山乃愛さんの演技も凄く印象に残りました。
人は、苦い経験や痛みを味わって、大人になっていくという作品。
自分もふとした瞬間、昔の恋人や好きだった人の事を思い出すことはありますが、それは昔の話。
あらためて、いまの奥さんや、いまの自分の生き方、自分の人生を大切に生きようと思えた映画でした。ありがとうございました。
いい映画だった
新海ワールド。
98点 / ★4.8
『無いはずの記憶』
記憶にないはずなのに、胸の奥から込み上げる熱が、頬を伝って零れる。
息が詰まり、胸を締め付けられたように痛む。
自分のものではないはずの記憶を、振り返ったような不思議な感覚。
何故こんなにも切なく心を震わせるのだろう。
新海誠作品に共通して流れるのは、遠い夏の匂い、夕暮れの光、そしてもう二度と戻らない時間の煌めき。
映像と音楽が溶け合い、純粋だったあの頃の自分を静かに呼び覚ます。
観るたびに、無垢だったあの頃と、今を生きる現実の対比で胸の奥が痛む。
本作は、新海誠のアニメ映画『秒速5センチメートル』を実写で蘇らせた一作。
アニメの実写化と聞けば、多くのファンが顔を曇らせるのは当然。
名作ジブリ『魔女の宅急便』や『耳をすませば』のように、原作を汚すことを危惧されることもある。
しかしこの作品は、そうした不安を乗り越えていく。
物語は、現在の彼から始まる。
タイトルが映し出されるまでの3分の映像で心の全てを奪われた。
映像の美しさ、表現の豊かさ、こだわり抜かれた細やかさ、編集の巧みさ、たった数分の間に全てが凝縮されたディレクションに確信を得た。
現在と過去を交差しながら紡がれる記憶。
東京の小学校で出会った少年と少女。
転校生同士という孤独が、静かな共鳴を生み、やがて絆となる。
互いの瞳に映る世界は、子どもながらにかけがえのない宝石のように輝いていた。
だが再び訪れる転校が、二人を遠く引き離してしまう。
中学生になった二人を繋ぐのは、細い糸のような手紙。高校生になりいつしか連絡は途絶え始める。
種子島の陽光と海、栃木の雪と桜。
季節が巡るたび、あの時の二人の想いは儚く遠ざかっていく。
やがて社会人になり、いつしか現実に追われ君のことも朧気になり30歳を迎えようとする。
忘れかけていた懐かしいあの時の想い、約束の日、もう一度君に会いたい、奇跡がもし起こるなら。
原作の63分という繊細な短編を、121分の長編として再構築した今作。
新たなエピソードと対話が、物語に深い息吹を吹き込んでいる。
特に印象的なのは、退職後の主人公が、元上司の依頼でプラネタリウムの仕事に携わる場面。
プラネタリウムのプログラミングの中に、かつての想い人への軌道を重ねる。
その瞬間、天文学という果てしないロマンが、二人の繋がりと別れを深く表現する。
過去に囚われた彼を演じる松村北斗の微細な感情。明るくも切なさを背負った花苗を好演した森七菜。物語の核となる幼少期を支えた子役たち。彼らを取り巻く元上司を演じた岡部たかし、館長の吉岡秀隆、恩師の宮崎あおいの新たな役割、元カノの木竜麻生の存在も光る。
天文学、プラネタリウム、ゴールデンレコード、人工衛星、現在の彼女との別れと再会、恩師の新たな役割など新たに付け加えられた設定が活きている。
「人生で五万語を覚えるなら、最後に残したい一言は何か」
「三十歳の道のりは、地球一周分の距離だ」
「彼女はきっと、いつも空を見上げて生きてきた」
追加されたセリフたちが、花びらのように散りばめられ、原作には無かった新たな余韻を残す。
そして、別れ際に彼女から受け取った「大丈夫」という一言が、過去の痛みを包み込み、彼の未来を照らす灯火として再び輝く。
98点 / ★4.8
あれほど強く願った想いも、どうしようもないほど真剣で切実だった感情も、二度と離さないと想った決意も、
大人になるにつれて少しずつ風に溶けていく。
切なくもほろ苦い美しい記憶は、思い出ではなく『今』という日常を創る宝物。
「彼に会いに行かなかったのは、前を向いて生きて欲しいから」
大丈夫。きっと大丈夫。
1991-1997-2007-2025
自分の過ごした時代背景がすべて詰まってたお話でした。
あの時のあの約束とか、いまも心の片隅に残ってて、
それが今の自分を作ってるんだなと、この映画を通して感じとらせてもらいました。
原作アニメで歯痒かったところが、こんなにも丁寧にお話として繋いでくれたこと、脚本家の素晴らしさですね。
この作品を再定義して、素晴らしい演技で表現してくれた作り手の皆さんに感謝したい
あと思い出したことで、
とうの昔に恋人と約束したことを
男子(自分)は覚えてて、
その約束の場所に何年後に行っても空振ること、
この映画は再現してて、
こんなことは自分だけに起きたことではなく、
広くみんなに大なり小なり起きてるんだと、ほっとした
それでも0.0003%の奇跡を信じてしまう
アニメ版をリアタイで観たときの記憶が、そのままよみがえる。
実写版も、アニメの世界をそっくり持ってきたような美しさ。
桜の光、駅のざわめき、電車の反射光――どれも“あの空気”そのまま。🌇✨
時々ハッと胸が熱くなる瞬間も、同じ。
ストーリーは淡々としているけれど、それがかえって切なさを増幅させる。
“女性は恋を上書き保存、男性は名前をつけて保存”――
この映画、まさにその縮図だ。
彼女は次のページをめくり、彼はまだ同じ章にいる。
そして0.0003%――
ほとんど起きそうにない奇跡。
それでも、人はどこかで信じてしまう。
「もしかしたら、あの人にまた会えるかも」って。💫
踏切でのすれ違い。
これが、新海流の奇跡なのよね…🌸
次はまた、桜の季節に戻って観たくなるかもね…🌸
泣けた
一文字は今かな
自然の描写を感じてゆっくり作品内に取り込まれるよう。
まるで主役の方々のイメージのように。
学生パートではソワソワして、一人約束の場所へ行くときにはドキドキし少し熱くなったのに気がついた。
知らない間に入り込んでいたのかな。
その時を大事にしないといけないなという思いとその難しさを感じた。
アニメ観てないのでみます。
みました。アニメよりちゃんとした人生送ってる気がします。
信じてくれて放った言葉も聞こえてなかったけど、吹っ切れたときにその言葉が理解できて期待どおりでなかったことにもエールとして意図をくみ取ることができた。
後悔のせいかずっと引きずってもったいないなと終わらせるって大事な事なんですね。一文字は終もいいかな。
原作ファンからしても良い実写化と思います!
原作アニメは視聴済みです・・・というか、新海誠監督作品ファンでしたので公開当時、勢いでDVDを購入し何度も繰り返し鑑賞しました。
で、見るたびに後悔してしまうんですよ(笑)。アニメ版の主人公遠野の、肝心なところで相手の運命に干渉出来ない押しの弱さ、タイミングの悪さ的な箇所が私自身の特性に絶妙にリンクし自己嫌悪に陥ってしまい、再鑑賞するたびに気分が沈んでしまうのですよね。いつからかそのダメージに耐えられなくなり、今やそのDVDは押し入れの段ボールに封印されています・・・。
今回、実写化ということでおそらく良い意味でシナリオや設定は改変してくれるだろう、という淡い期待と過去の自身の心の傷は既に癒えた・・という妙な確信?が背中を押してくれて原作ファンとして鑑賞するに至りました。
今作で特徴的なのは、成人してかなり経ってからの遠野について周辺情報や性格描写などを詳細に描き込み「アニメ原作のその後?」の位置付けをかっちり決めこみつつも、原作の雰囲気はしっかり残すようなシナリオになっていたことです。個人的には安易なハッピーエンドにせず、余韻を持たせ、うまいこと締めたなと感心しました。
また、キャスティングと俳優陣の演技はとても良かったです!特に小学校編のヒロイン(白山乃愛さん)は可愛らしいことこの上ないし、高校生編でサーフィンやってた子は24歳の森七菜さんなのに(失礼!)高校生のピュアさが滲みでていて、その素晴らしい演技でもらい泣きしてしまいました。最高でした!
原作ファンにもおすすめできる、とても良い実写化でした。
では。
悔しいよねェ!
森七菜!でもあたり散らす訳にもいかないね。
女の子の方が達者なのは合っていたな。
音楽が大きいね、山崎まさよし、米津玄師・・“パブロハニー”にはびっくり・・原作通り?
主人公を酷い目に遭わせる事しか考えてない、ってのは新海監督の言葉だっけ。
アニメ未見、かたつむりのスピードになぞらえた話かと。
(追記)主人公を酷い目云々は岩井俊二監督の言葉でした、申し訳ございません。
これはかわいい
素敵な俳優陣でした。
まず白山乃愛ちゃんですね。前からかわいい子でしたが、少し大人になって磨きがかかってきました。これからずっと大活躍してくれそう。まだ13歳か。素晴らしい。ちょっと大人版の配役違ったかなと思う、、演技が悪いとかではなく雰囲気違いすぎるというか、、同一人物感があんまりなくて。
森七菜は相変わらず青春きらめき系の役はハマりますね。あの真っ直ぐなかわいらしさはいつ見ても素敵。
そして、久しぶりの宮崎あおい、、これがまたかわいすぎる。。色褪せないってか年取らない?というぐらいの抜群の笑顔です。また活躍してほしいなーと思わせる素敵な存在感でした。
と女性のことばっか書きましたが、映像が綺麗で、ストーリーもなんか自分の過去の恋愛とか思い出して思いを馳せてしまったりして、没入できました。
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