秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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思い出の過剰な美化
恋愛は男の方が引き摺る💔
新海誠さん原作の実写化、観てきました。
会場はおっさんひとりはボクだけ、あとは女性グループ、カップルと完全アウェイ。
終盤のシーンでちょっと泣いてしまい、このままラストにかけて号泣したらどうしようかと思ってたら、ちょうどそのくらいのタイミングでこの映画のメッセージが浮き彫りになり、どうにか耐えることができた。
原作未見でしたが、原作アニメ観たことある方は、ボクの「ヒックとドラゴン」みたいになっちゃうだろうなと想像がつくくらい、実写で新海アニメの特徴的な風景描写を忠実に再現してることが伝わる。予想だけど。
男女の恋愛がうまく行かなかった場合、男の方が深い痛手になり、引き摺ることがあることを改めて感じた。
ご存知とは思いますが、女性の皆さんは男性の想いに応えられない時は、あしらいに気をつけてくださいね。
これは呪いだ
思春期のドラマティックな体験に呪われた男子と、さっさと前に進んでしまった女子の温度差が残酷。二人の世界から早々に退場してしまった明里の成人パートは全て蛇足です。まさか二人を邂逅させないだろうと思いつつも、そちらへのミスリードも過剰でウンザリ。
約束の場所に行くシーンを入れたせいで、最後の線路のシーンがぼやけてしまいこれも残念。
説明が欲しい人には好評なのだろうが、自分は何も響かなかったな。アニメを見直すと、心を揺さぶるには説明は無用であることがわかる。
思い出は思い出のままに
"当時の出来事は今の日常の原点"
初日に見れるなんて!最高でした!
アニメ版では自分が思っていたストーリーじゃなかったからか腑に落ちなかったけど、今回実写を見てアニメで描いていたその後の2人の人生を見れたという気持ちで、すごく腑に落ちた。
この2人ならこの選択をしてこういう人生を歩むんだろうっていう私の考えと合ったからなのかもしれないけど、とにかくとてもとても良かった😢
お互いにとって人生のターニングポイントとなる出来事で、お互いのことを思い合っていることに変わりはない。
けれど女性視点だと、その出来事を胸に前に進んでいて、男性視点だとその出来事が胸にあるからこそうまく前を向けていないのかなと感じた。これは単なる人としての違いなのか、男女の違いなのかといわれたらわからない。
キャスト陣の演技がとても圧巻で、松村北斗は素晴らしいし高畑充希の演技と声質とても安心する。
森七菜の恋する女子高生が可愛すぎる、わかりみが深い。
ラスト30分くらいがほんっとうに良過ぎて涙でした❄️
one more time, one more chanceがヘッドホンの音漏れから流れ始めて、貴樹が電車を走って降りるシーン。ふたりの運命が動き出したと思った。ここからのシーンは本当に素敵過ぎて目を奪われた。
こうやって誰かのことを思い合いながら生きていて、でも決して会うことのできない存在って人生の中でとても大きな価値のあるものだと思う。とても素敵な作品で、アニメよりも大好きな実写作品でした
映画館で見れて本当によかった、大好きな作品になりました❄️🌸🍂💫✨
実写ならではの良さ
映像詩的でありながら、ドラマ部分もとてもよく出来ていて、ほのかな感動があり、今年1、2を争う傑作だと思う。
新海誠監督のアニメの実写版。これがよく出来ている。
松竹のプロデューサー奥山和由の息子の奥山由之が監督。
アニメは見ていたが、10年以上前でほぼ内容は忘れていた。
だからよかったかもしれない。
とても自然で、いい映画になっていた。
監督は、写真家としてのキャリアもあるらしく、映像の作り込みが素晴らしい。いい意味で確かにアニメの実写版ということを実感した。ところどころアニメと同じ構図で、同じカットつなぎだったりする。それがアニメファンにとってはうれしい。
その一瞬一瞬を撮るには、かなり時間をかけたであろうことは想像に難くない。いくらCGで作り込めるとしても、時間をかけて(季節をかけて)撮影されたことが画面に表れている。
特に小学校、中学校時代の主人公二人の描写は、とても繊細にカットを積み重ねて生き生きと描かれていた。この時代が肝なので当たり前だが、素晴らしい。
ドラマ部分は、シナリオがよくできていた。アニメ以上に感慨深く静かな感動があった。
すれ違いの切なさと、あの中学時代の別れに込められた想いに泣ける。さめざめと泣く松村北斗を観ながらこちらも涙が止まらなかった。
主役の松村北斗、高畑充希、小中時代の上田悠斗、白山乃愛など、役者はみんな良かった(ほんのちょい役の戸塚純貴もよかったし)。そしてそれぞれがいつもと違う顔をしていた。その点も素晴らしい。
特に森七菜は、最初気づかなかった。で、森七菜がとてもいい仕事をしている。森七菜は、今年「ファーストキス 1ST KISS」「フロントライン」「国宝」と、脇役で印象深いいい仕事をしている。
あと久々の宮崎あおいが、落ち着いた大人の女性を爽やかに演技をしていた。
映像詩的でありながら、ドラマ部分もとてもよく出来ていて、ほのかな感動があり、今年1、2を争う傑作だと思う。
男性1人での鑑賞はあまりオススメしません
アニメも実写もどちらも良かった
あなたは今、幸せですか…?
当代アニメーションの騎手となった新海誠。
一般的な知名度は『君の名は。』からだろうが(『ほしのこえ』から注目していたと言うあなたは通!)、その『君の名は。』の原型と言われるのが、2007年の監督3作目。
男女のすれ違い、繊細な心情描写、美しい映像とそれにマッチした音楽…。『君の名は。』の原型に留まらず、新海誠のスタイルを確立させた作品と言えよう。
1時間ほどの中編。全てが完璧に纏められ、私も見たのはだいぶ前だが、魅了された事を覚えている。
満を持して実写化。それもオリジナルや新海人気の賜物だろう。
期待や気になると共に、不安要素もあり。あの完璧な作品をどう…?
私と『秒速5センチメートル』の再会は…
実写化のニュースは元より、キャスティングや続報に驚いた方も居た筈。
松村北斗と高畑充希のW主演。まあある程度役の予想は付くが、でもオリジナルって小学生時代から始まる話。この二人が主演で推されるという事は…?
1時間の中編から2時間の長編に。という事は…?
実写化お馴染みのその後や+αの新規エピソード。
やはりこれがね…。
オリジナルではあんなに作品世界に吸い込まれたのに、途中途中挿入される新規成人エピソードが完璧だったバランスを崩してしまっている。
またオリジナルは章仕立て。本作は時間軸が交錯。これが想像以上にややこしい。見ていて、誰と誰が同一人物…? 誰と誰が繋がっている…? と迷子になりかけた。
松村北斗と高畑充希の好演は素晴らしいが、それを以てしても…。
なので序盤はちと入り込めなかったが、持ち直したのは小学生時代~高校生時代のアニメ再現エピソード。
オリジナルでは第2章に当たる種子島の高校生時代。
高校時代の貴樹役の青木柚の好演、彼に想いを寄せる同級生・花苗役の森七菜の魅力。夕陽の空、ロケットが打ち上げられるシーンの美しさ。
それらもいいが、しかしやはり、最も心に残り、私も本作に入り込めたのは、小学生時代のエピソード。
共に転校生で、クラスから浮きがちで、精神面が似通っている貴樹と明里。他愛ない話や天体への興味で気が合い、親交を深める。
親の都合で明里は中学前に栃木に転校。東京と栃木で文通。ほどなく、貴樹は種子島へ。栃木と鹿児島。また一段と遠く離れる前に、栃木の岩舟駅で会う約束を。貴樹は電車を乗り継ぎ岩舟駅に向かうが、途中雪で電車が停まり立ち往生。待ち合わせの時間はとっくに過ぎ、やっと岩舟駅に着いたのが深夜近く。こんな寒い雪の夜遅く。もう待ってる訳がない。それでも待合室に向かうと…
松村北斗も高畑充希も森七菜も宮﨑あおいも足元に及ばない破壊力抜群の胸キュン。
上田悠斗と白山乃愛の初々しさ、いじらしさ。
だから雪の桜の木の下でのアレも許しちゃう。
幼き頃の二人に救われ、成人エピソードも魅力的になってきた。
あれから16年。共に30前。
システムエンジニアとして働く貴樹。同僚との交流は無く、秘密裏に同僚女性の理紗と付き合っているが、無気力。転職でプラネタリウム館へ。
書店で働く明里。毎日を平凡に。
鹿児島と栃木で遠く離れた筈だが、今同じ東京に居る事を知らなかった。あのプラネタリウムでのニアミス…!
貴樹が種子島時代、親交のあった花苗。その時会っている花苗の姉・美鳥と再会。美鳥が仕事を介して親しいのが、明里。
こんなにも近く…!
お互いうっすら存在を感じる。
気付けばその日になっていた。あの桜の木の下での再会を約束した、地球が小惑星の衝突で消滅する筈の2009年3月26日。
地球は滅びなかった。
それを望んだのか、望まなかったのか、夢見たのとは違う人生が続いている。
ふと思い出す時がある。あの時の事を、あの時の空気を、あの時の感じを。
あの人はどうしているだろうか。幸せにしているだろうか。
それを確認したいなんて、野暮過ぎる。
今会って何になる…?
それでも、それでも、何かが変わるかもしれない。きっかけになるかもしれない。自分の中で何かが…。
貴樹は電車を飛び降り、あの桜の木の下に向かう。
そこに掛かる、山崎まさよしの名曲『One more time,One more chance』。
米津玄師による本作の為のニュー主題歌もいいが、やはりこの曲にはグッとさせられる。奇しくも山崎まさよしが先日、病気でツアー中止を発表したばかり。本作からのオマージュとリスペクトでエールを。
あの時のようにまた雪で、変わらぬ美しい桜の木。
夜の静けさがまた美しさ映える。
待つ貴樹。
ここで再会して欲しかった。
君は、来なかった…。
再会を願った。それを望む自分がいた。
一つの思い。
明里には今、付き合っている人がいる。
明里もこの約束を忘れてはいなかった。でも…。
会わない事こそ彼への幸せの願い。私や約束の事など忘れて、幸せであって欲しい。
これもまた一つの思い。
あなたは今、幸せですか…?
最初はもたつきあったものの、アニメの魅力を損なわなかった奥山由之の手腕に、また一人注目の新鋭監督登場。
そんなに都合良く人の繋がりあるか…? いや、あるのだ。実際に。私も仕事先の人が偶々、子供を通じてプライベートの友人を知っていた。前の仕事の同僚が何と、ご近所。
世間は狭いとよく言うが、人と人の縁や繋がりは無限。天体のように。
タイトルは花びらが落ちる速さ。
本作には他にも科学的例えがある。
人が人生で会う言葉は約5万語。
人と人が出会う確立は0.0003%。
科学的に検証するとそうなのだろう。
が、それらは科学では証明出来るもんじゃない。
人と人の出会いは、繋がりは、運命は、必然なのだ。
実写版も良かった
純粋で繊細な心と孤独感の混在
原作者新海誠の世界観は基本ロマンチックが過ぎる!10代の心が本当に純粋。もちろん嫌いではないがあまりに素直に真っ直ぐに描かれていて、観客はそれを一種の憧れのような目で見てしまう気がする。その心を抱いたまま大人になれると、どんなに穏やかで美しいだろうと考えるが、現実は厳しく時に残酷で傷つかずには世の中を生き抜いて行けないように見える。何を選んで先に進んでいくのか。大切なものを抱えながら、何かを無くし以前見えなかったことが見えて来ることで、今を生きる、大人になっていくのかなと、この作品を見て考えた。
過去にこだわっていると今があまりに孤独になる。過去は今に繋がっていて、今は未来に繋がっている、人は成長するのだ。
セピアがかったスクリーンの風景が柔らかく温かくそして美しい。One more time, One more chance は若干無理やりストーリーに登場するが、多分最初からこのシーンで使いたかったからなんだろうと推察、主題歌でもないわけで、多分新海さんの好みなんでしょうね。松村北斗はこれ以上ないぴったりのキャスティングでした。
見逃した言葉をもう一度観て確認しないと
貴樹が掲示板に貼った言葉は?
色紙の宮崎あおいの言葉は?
(誰か分かる方コメントで書いてもらってもいいですよw)
アニメ版も公開時にも観ておらず、実写版の予習として観ました。アニメ版が端折った?ところの補完、アニメ版と違う展開もあり、なかなかよくできたリメイクでした。
貴樹の今カノが、子供のときの明里に似ているように思いましたが、顔で選んだ?www
最後まですれ違って再会しないエンドは変わらないけど、アニメ版と違って貴樹は前を向いて進んでいく感じなのも良き。
映画館にも秒速で行けたらいいのに
秒速5センチメートルを作ってくれてありがとう
「秒速5センチメートルを作っておいてよかった」と新海誠監督のコメントがあったけれど、この度私から両監督へ改めてお礼を申し上げます。秒速5センチメートルを作ってくれて、本当にありがとう。
元々大好きな映画だったけれど、年を取るにつれ、こういう映画に感動することはできないだろうなと思い込んでいた。切なくドラマチックにすぎるし、目に見えないものに心を動かされる感傷やそれらがもたらす物語を信じる気持ちがなくなってきていたから。新海誠監督の名前を見かけるたびに秒速5センチメートルのことを思い出していたけど見直すことはなく、たまに山崎まさよしの主題歌を聞き直すくらいだった。下手に映画を見直してーーそして今回の映画を見て、この作品をもらった感動を否定することになりそうで怖かった。
でも、映画館に飛び込んでみて本当に良かった。作品はだいぶ現代的にリメイクされているのを感じたけど、根幹にあるのはやはりあの秒速5センチメートルの世界だ。イノセントで光に満ち溢れた過去。それを引摺り、いまを肯定しきれず、何を求めているのかもわからずにさ迷う現在。王道なストーリーだけど古くさくなく、主人公もいまっぽい人物像でリアルで共感できた。アニメだとずっと過去に囚われた印象だった。でも、この映画ではそこから少し前へ、いまを生きようとする意志が垣間見える。それがあの踏み切りのシーンに持ってきたのがアニメとの差別化もあってほんま尊い。主人公がその心持ちになれたのもプラネタリウムのシーンで、明里の気持ちを、心を開いて話した館長から伝えられたというのが、物語として美しすぎる……。
いくつもの偶然が絡み合いながら、その偶然によって再会も遠のく。そういう流れがあったからもしかしたら桜の木で再会するのかとミスリードされていた感もあった。そこの裏切りや、明里は一足先に貴樹の存在に気づいていたのに、あえて会わなかったのはそういうことか、と。「貴樹くんなら大丈夫」で泣いてしまった。映画館で涙を流したのは初めてかもしれない。決して恋や愛を求めていたわけじゃない。ただ、生きていくのに必要ななにかを取り戻したくて、それが明里のその言葉だった。そこが現代的にリメイクされていると感じた点の一つだったし、同世代かつ同じことを感じていた自分にはめちゃくちゃ刺さった。かといっていま過ぎるわけじゃなく、スマホもない時代に調整しているのもバランス感覚がいい(1991の伏線にも合わせているのだろうけど)。それだとまたこの物語の質が変わっただろうなという気がする。
改めてありがとうございました。秒速5センチメートルをずっと心のなかにしまっておいてよかった。
鑑賞後、空気の味がした
「君の名は」で新海作品に出会い、他作品も見漁った学生時代から早10年近く。
貴樹くんと同い歳になりました。
私たちはみんな、形は違えど心に引っかかり続ける記憶があるのだと思っていて。
それが、恋なのか、もう会えない友人なのか、追いかけきれなかった夢なのか。
はたまた違うものなのか。それとも全部なのか。
私は全部かも。
鑑賞後、じんわり温かいものを感じながらも、槍のような引っ掛かりに目を向けて、考えながら帰りました。
本編について。
原作へのリスペクトと重たすぎる程の愛を感じて、幸せな時間でした。
とにかくフィルム感が綺麗過ぎて、懐かしいような温かさ。
それだけで目が潤みました。
原作は約1時間、実写は約2時間だったので、どういう風に膨らませるんだろうと思っていたのですが、なんか、もう、想像以上で。不必要なシーンが無く、間延びすることも無く。
ひとつひとつのシーンを味わっていたらいつの間にか2時間経っていました。
主題歌も本っ当に素敵!
秒速といえば「one more time one more chance」というくらい繋がりあっている作品と楽曲だと思うのですが、
本編観終わった後に聴く「1991」は秒速の主題歌そのものでした。
帰ってからも「1991」を聴くと一瞬で映画の記憶が蘇ってくる。
やっぱり米津さん凄い。
役者さん方もみなさん素敵で。
その中でも1番は森七菜さん。
森ちゃん大好き人間なのですが、凄すぎて……!
友人と「もはや怖い!(大褒め)」と喋りながら帰りました。
ロマンティックさがある作品が好きな方には向いてないかもしれません。
鑑賞後にラストシーンについて話してる方がいて、そんな感想が聞こえました。
(実写はだいぶロマンティックになってるよ…!)と心の中で思いました…笑
実写を鑑賞する前に、原作を久々に観ました。
貴樹くんの気持ちが分かるようになった…と思いながらも、観た当時の感覚も残っていて。
きっと、10年後に観たらまた違う味がするのだろうなと思います。
映画館の大スクリーンで観られる間にまた観に行きたいと思います!
見えないものを見ようとして
アニメの方はリアルタイムに観ていて
新海誠さんの作品って…ほら…ね
結構抉られて
でも忘れられない映画となっていました
今回まず松村北斗さんの起用ってのが
いやぁピッタリ!
そして山崎まさよしさんのあれもそのまま使われる、ということで
音響の良い映画館で観てきました
そしてやっぱり抉られてまいりました
実写の方がまだ救いはあったけど…
明里がプラネタリウムのパンフレットに彼の名前を見つけるあたりは
(ちっ…要らねぇよ)と思ったのは私だけでしょうか
俳優さん、子役の方も
みんなとても横顔が綺麗で新海誠さんの世界観に映えていて
種子島の時の青木柚さんの横顔と松村北斗さんの横顔のリンクが美しかったです
追記
種子島での森七菜さんの前髪を何度も触る仕草がほんとに可愛らしかったです
心が洗われる、静かな余韻の名作
映画『366日』や『ファーストキス 1ST KISS』のように、
心の奥に静かに響く作品が好きな方には、
この『秒速5センチメートル』もきっと心に残ることでしょう。
もともとアニメ版をだいぶ前に観ていましたが、内容はほとんど覚えていません。
そして予告も見ずに、まっさらな気持ちで鑑賞しました。
観ているうちに感じたのは、どの作品にも共通する“透明感”。
登場人物たちはみな純粋で、誰かを傷つけるような意図もなく、
ただ真っすぐに人と関わろうとしています。
主人公は少し人との距離を置き、心を素直に出せないタイプ。
けれど、そんな姿も決して特別ではなく、どこにでもいる「普通の人」として
描かれており、そのリアルさが作品に深みを与えています。
物語は静かに、でも確かに胸を打ちながら進みます。
ゆったりとした時間の流れの中で、観る者の心を穏やかに包み込み、
鑑賞後には「なんて美しい作品だったんだろう」と、
やさしい余韻に浸ることができます。
最近、「心が洗われるような映画」に出会っていない方に、
ぜひおすすめしたい一本です。
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