「これがセンチメンタルか」秒速5センチメートル からしさんの映画レビュー(感想・評価)
これがセンチメンタルか
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あの原作をどのように膨らませるんだろうと思っていましたが、とてもスッと入ってくるストーリーが構築されていました。
正直原作そのままに実写にしたらちょっと引いてしまうようなところもあるのではと思っていましたが、そこもいいバランスで、原作と実写とで受け取る印象はそのままになるように調整されているなと感じました。
また、新海作品といえば美しい風景が印象的ですが、随所で同じカットが実写で再現されており、原作へのリスペクトも感じます。特に種子島の景色は本当に綺麗でした。
(原作で言うところの)桜花抄で、貴樹と明里が別れるシーンで、電車の汽笛に合わせてカメラのアングルが線路のから空へグッと上がるカットがなんだかとても印象に残りました。
この作品はセンチメンタルを真正面から描いているのかなと思いました。
きっと多くの人が多かれ少なかれ、抱いたことがある感覚なのかなと思います。
でもきっとそれを表に出すのは気恥ずかしいもので。
そのような感情を冷笑するのではなく、大切にできる人間であり続けたいなと思いました。
貴樹がプラネタリウムで泣くシーンで思わず泣いてしまったのですが、正直貴樹に共感したり自分を重ねる要素はないので、なぜ泣いたのかと考えるともらい泣きだなという結論に至りました。笑
松村北斗さんをはじめ高畑充希さんや森七菜さんなど、登場されている皆さん本当にあたたかくていいお芝居をされていました。
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