「涙腺が何個あっても足りません…(泣)」秒速5センチメートル とあるレビュアー。さんの映画レビュー(感想・評価)
涙腺が何個あっても足りません…(泣)
このレビューを書いているのは、新海誠監督のファン、そして米津玄師氏のファン(米民)です。ファン目線での感想が強めになっていることを、あらかじめご了承ください。笑
なお、作品の「雰囲気」を語ることを重視しているはずなので、ストーリーの決定的なネタバレは含まないと思います。
この作品を一言で表すと、リアルな恋愛模様を描きつつ、生々しい人間模様をも深く掘り下げた、まさにハイブリッドな傑作でした。
特に、中学生の繊細な恋愛感情の描写が非常にリアルです。そのリアリティゆえに、当時の甘酸っぱさや、すれ違いの痛み、そしてやるせなさを追体験することになると思います。感情移入が深くなるため、当時の経験が蘇る方もいるかもしれません。私も実際、似たような境遇でした。このリアルさこそが、この作品の重要な【注意喚起】だと思います。
正直に言って、この作品は、原作(アニメ版)が持つ独特の**「切実で、時にきつい」雰囲気を実写でもしっかりと引き継いでいます。特にラストシーンのリアルな描写**に、「不快に思う人もいる」という気持ちはかなり分かります。「本当に分かります。自分もそれで小学生の時、気まずかったので…」という点は、作品の核心的なリアルさを物語っています。(※原作は主に中学生の物語として描かれています。)
この実写版の魅力は、何と言っても**「リアルさ」**です。もちろん、新海誠監督の作風である「情景と心情のリンク」が、実写化によってさらに生かしきれている作品だと感じました。
というか、もう致命的なのですが、このレビューで表現しきれないほど、**エモすぎ**ました。
特に、主題歌や劇伴における米津さんの楽曲とのマッチングが絶妙で、**楽曲から受ける**「ガガガ…(ノイズ)」のような複雑さや、不安定さといった感覚が、この作品が描く複雑な人間関係や感情**にかなり合っていると思いました。
いつもはネタバレありで語り尽くすのですが、この作品はネタバレがない方が、エモさや切なさをダイレクトにかなり面白く楽しめると思ったので、あえて具体的な物語の描写は含みませんでした。
ぜひ、これから観る人は、**「ただリアルで切ない、繊細な作品の雰囲気」**だけ頭に入れておいてください。
家族で2回目見に行ってきます!!
