「白山乃愛が素晴らしかった」秒速5センチメートル Bratscheさんの映画レビュー(感想・評価)
白山乃愛が素晴らしかった
アニメの儚い美しさを損なう出来になっていたらどうしよう…
なんて思っていたけど、杞憂でした。
1時間もかからないアニメを、2時間の映画にするのですから、当然、追加要素があるわけです。
それが、蛇足だったり、世界観をぶち壊すものだったりしたら、本当に嫌だなと思ってたんです。
実際には、原作アニメの雰囲気をしっかりと表現してくれていたし、追加要素もそれを邪魔するものではなかった。
そして、白山乃愛が本当に素晴らしかった!
単に可愛いとかではなく、表情や間のとりかたが秀逸で、映画の世界観にぴったりだった。
人気俳優が大勢いたわけだけど、白山乃愛がぜんぶ持っていった感があります。
小学校時代、転校直後の自己肯定感の低さ、そこから徐々に明るさを得る移ろい、幼い恋の萌芽、また転校しなくてはならなくなった絶望…
中学生になり、再会した時の想いのあふれ方、用意してきた弁当を差し出した時の はにかんだ笑顔、桜の木の前で見せた少し大人びた様子、貴樹の乗る電車が発車する際の複雑な表情…
これがあってこその現代パートだし、あそこで意思の強さを見せているから、ラストシーンが生きてくるというものです。
本当に良かった。
あと、森七菜にも感心しました。
今年は、いろいろな映画で彼女を見ましたけど、どれもしっかりと役割を果たしていたと思います。
今回も、島の垢抜けない女子高生をきっちり演じていました。
意外とカメレオン女優ですよね。
もっと評価されても良いと思うけどなぁ。
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