劇場公開日 2025年10月10日

「画面の美しさに魅了される」秒速5センチメートル sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 画面の美しさに魅了される

2025年10月12日
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鑑賞方法:映画館

今作、自分は、明里役の2人(白山乃愛と高畑充希)が素晴らしいと感じた。
そして、さすが「AT THE BENCH」の奥山由之監督。どのシーンも美しく、それこそ「新海誠ワールド」の実写化に留まらない、写真家としての矜持が伝わってきた。
大スクリーンの、割と前で観たのだが、急な動きはほぼないので、ゆったりと映像の世界に浸れたことがとてもよかった。

<ここからは、映画を少し離れた、原作者の新海誠氏に関わっての個人的な思い込みですので、ご注意下さい>

・個人的な好き嫌いなのでどうしようもないのだが、とにかく「セカイ系」にハマれない。
乱暴な言い方をすると、「ボクちゃん」がリアルでは成し得なかった「美少女との美しい恋」を構築し、その個人的な関係に世界を巻き込んで「うまくいかない世界なんて滅んでしまえ」と妄想するというタイプの作品が、イタくてダメなのだ。

・それは、自分の中の共感性羞恥が発動してしまうからだと思う。なので感動より先に、「早く大人になって、そこから抜け出したものを見せてくれ〜」と身悶えてしまう。

・本作でも、「本屋のバイトのセリフ」や、居酒屋で先生に対して語る「主人公のセリフ」でそれが顔を覗かせる。
そういう男側の「傷ついているボクちゃんを肯定して欲しい」という振る舞いを、出てくる女性たちはみんな物分かりよく、かつ、キッパリと大人の対応もしてくれるのだが、その「都合よさ」も、居心地が悪い。

・氏の作品をこういう「厨二男目線」と思ってしまう自分の見方は、全然的を射ていないのかもしれないが、女性の方々はどういう風に彼の作品をとらえているのか、とても興味がある

sow_miya
ひなさんのコメント
2025年10月12日

sow_miyaさま
共感ありがとうございます🙂
「女性」の目線では、ちょっとコメントに悩むレビューですね…

誤解を恐れずに言えば、18年前のアニメ版『秒速5センチメートル』の存在は、ある意味「初恋の人」なのではないかと思っています。

宮﨑駿監督が新海誠監督を認めたように、新海誠監督が奥山由之監督を認めていることが、何よりだと思います🫡

ひな
トミーさんのコメント
2025年10月12日

共感ありがとうございます。
転校間もない頃二人に他の生徒が絡むシーンがありましたが、そこから一気に二人だけの世界へ突入していった様でちょっと・・と引いてしまいました。
しかし別れを挟んで中学に上がると!女の子の方はいち早く抜け出ていた・・朝帰りは何だったの?とも言いたいですが、男子の方は30近く迄引きずって・・。
今思えばボイジャー1号と2号の時間差と距離も比喩だったんですかね?原作アニメ観ていないので、主人公の男子ノック浴びたなーって感覚でした。

トミー
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