「最高に切なくて素敵な映画」秒速5センチメートル ぎんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
最高に切なくて素敵な映画
新海誠監督の2007年アニメの実写化
もう「めちゃめちゃ良かったです!」
今年見た邦画のBESTでした。
原作をほぼ忠実に再現しながら新しいエピソードを追加。アニメの世界に新しい生命を吹き込んだような完璧と言っていい実写化でいつまでも心に残る大人の作品に仕上がっています。
映像の美しさ。二人が雪原の木に向かって歩くシーン、帰り道にロケットが打ち上がるシーンは目に焼きついて離れません。
山崎まさよしのone more time からエンディングの米津玄師まで劇中に挿入される数々の音楽の使い方の素晴らしさ。
主演の松村北斗はもちろん子役の白山乃愛から先生役の宮崎あおいまで全ての俳優陣の演技(特に高校生の森七菜!)脚本・演出も全てが最高でした。
「ねぇ知ってる?秒速5cmなんだって。桜の花の落ちるスピード」というのは子供の思いつきのイメージでそんなに遅いわけはないんだけれど緩やかな風が吹けばそのくらいになるかもしれない。劇中に舞うシャボン玉のように。
これが相対性理論というもので時間の速度は周囲の状況によって変わる。時間の進み方はその時の感情によって変わる。人生の進み方も人によって違うのだろう。
ゆっくりじわじわと心に染み込んでくる最高に切なくて素敵な映画でした。
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