劇場公開日 2025年10月10日

「実写化の成功例」秒速5センチメートル may 929さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 実写化の成功例

2025年10月10日
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鑑賞方法:映画館

原作アニメ鑑賞済み。ストーリーが好みに合う合わないは置いといて、実写化したことのみに言及したら大成功だと思った。
日本の四季折々の風景、空、誰の心にも残っていそうな原風景が、フィルムの質感ある色彩で美しく描かれていて、写真家でもある奥山監督の手腕が遺憾なく発揮されている。
子役から種子島そして現在へのリレーに違和感がない配役も良かった。
特に物語のベースとなる子役時代を演じた2人の頑張りに拍手。森七菜も相変わらず良い。
モノローグで自分語りをしていた貴樹が終盤ようやく人前で心情を吐露する場面を松村北斗が繊細に演じる。こういう鬱々としたものを抱える人の心の機微の表現に妙に説得力があり上手い。ただこういう役が続いているので今後ガラッと変わった役を演じてみて欲しい。
原作よりも、貴樹が前を向いた感がある終わり方が良かった。けど、過去は過去としてちゃんと今を生きてる明里がこの話の救いかな。女性の強さ、みたいな。

それにしても
携帯もなく、中学1,2年の子が書置き一つで遠路はるばる好きな子に会いに行き、雪で交通が乱れて結局朝帰りとか、家族が絶対心配する要素満載なのに2人だけで完結してしまう、この肝となるエピにずっと納得がいってないから、やはり物語の没入度が低くなってしまうんだよな…

may 929
ひなさんのコメント
2025年10月11日

may 929さま
共感ありがとうございます🙂

宮﨑駿監督が新海誠監督を認めたように、新海誠監督が奥山由之監督を認めていることは、何よりだと思ってます🫡

松村北斗さんは空手黒帯だけあってシュッとしてカッコいいのに、アイドルと俳優の顔のギャップで、地味に拗らせた役の佇まいが上手くなりました。

殆どの作品を見てきましたが、最近の映画3本でやっと作品と配役に恵まれたので、今後は本業のアイドル以外で、俳優の仕事にどれだけ集中させてもらえるかだと思います。

ちなみにこれは想像ですが…
大雪の岩船駅で貴樹と明里が再会して、朝帰りすることになってしまった後、双方の両親は連絡を取らせないようにして、手紙を見せてもらえなかった、そのためにお互い連絡先が分からなくなってしまった…🤔

ひな
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