「アニメが先か映画が先か」秒速5センチメートル だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメが先か映画が先か
原作リスペクト、いい空気感の映画でした。
名シーンや名台詞が実写化されて、より綺麗な風景で見る事ができて感動した。
もともと新海誠ファンです。
原作アニメを観ていますが、ストーリーはうろ覚え。もう一度アニメを見てから鑑賞するか迷ったけど、うろ覚えの方が楽しめそうなのでそのまま鑑賞。
結果、
最後はどうなるのか?
記憶しているラストじゃないかも、とストーリーも楽しめました。
原作ファンも多いので実写化には不安があります。
引き受ける監督も勇気がいるかと。
私が特に気になっていたのは音楽です。
あの山崎まさよしの主題歌と天門の音楽が無いとどうなるのか。
余計な味付けしない感じ。セリフとは思えないような自然な会話。大人の俳優陣はもちろんですが、子供パートも自然でよかった。白山乃愛さんは演技も良くて美少女すぎる。
ロケットだけVFXでしたが、それ以外は本当の空や天気かな?とても綺麗でした。
ところどころ原作と重なり、ウルっとします。
とくに、あのシーンは泣けた。原作リスペクト感謝です。
最後もいい、これぞ、、、新海誠という感じ。
ただ、原作知らないと、なぜ?と思うかも。
強いて言うならちょっと長く感じる。3部あるので展開はあるはずだけど。なぜだろう。幸せな時間でしたが。
あと、男性目線のロマンという感じで、女性陣全員魅力的。男性目線の女神像という感じ。その逆で高樹は実はダメ男、女心なんてちっとも分かってない。
原作ファンが強いので、賛否両論もありそうですが、私は大満足。
新海誠作品で1番好きな「言の葉の庭」もやって欲しいな。
その夜アニメ版も見直して見ました。
アニメ版は、ナレーションというか、心の声が入っているので心情がわかりやすい。ただ、話が分かりやすすぎる。
アニメ版の主題は「大人になりたい」という子供目線の方が強い。
映画は、心情が語られていないので、なぜ泣くのか分からない、のような感じがありますが、ストーリーとして最後まで楽しめた。
また、映画版は「子供の頃は良かったと」を思い出す大人目線だと思います。
その上で、アニメには描かれていない行間を埋めるような展開もあります。
同じストーリーなのによくできているなと、思いました。
両方を比べると、、18年後の実写化にあたっていろいろ問題があって悩んだのだろうと思われます。
アニメを先に見ると、展開が分かってしまうので、映画が初見の人のように最後がどうなるのか分からないという楽しみは減るのだと思います。ただ、映画のわかりにくい心情は保管されてわかりやすくなると思います。なぜ最後のエンディングの意味もわかりやすい。
逆に映画を先に見るとストーリーは目一杯楽しめると思いますが、心情がわかりにくい。
どちらを先に見るかは難しいですが。
私はアニメを先に見た方がわかりやすいと思います。
また、アニメが先だと、あのシーンだ!あのままのセリフ、とか違う感動もあると思いますので、アニメが先の方が良いと思います。
ただ、単純にストーリーを楽しみたい人には展開が分からないように、映画を先に見てその後答え合わせのようにアニメを見ると良いかも。
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