「原作ファンの方ごめんなさい。実写の方が好きです」秒速5センチメートル りんねさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンの方ごめんなさい。実写の方が好きです
秒速5センチメートル、人生で何度観てきただろう。
毎回モヤモヤとしたものを感じていた。
成人した明里を演じた高畑充希さんが、アニメの明里を「理想」という言葉を用いて説明されていて、腹落ちした。
そうだ。原作の明里には生身の人間に対する幻滅が存在しないままに、聖母のようなイメージだけで描かれている、非人間的な気持ち悪さがあるのだ。
実写化されたことで、そういう微妙な居心地の悪さが解消された。
オチなどなくていい、という館長の言葉もあったが、緩やかであれ物語には何かしらのオチがあってほしいものである。20年近く経って、それがようやく提示された清々しさがあった。
しかも新海誠監督のお墨付きである。観て良かったし、少なくとももう一度は劇場に足を運ぶ。
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