劇場公開日 2025年1月10日

「ただただエマニュエルが美しい」エマニュエル おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ただただエマニュエルが美しい

2025年1月12日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

その昔、タイトルだけは聞いたことがある「エマニエル夫人」。本作はその新作ということで期待して、公開初日に鑑賞してきました。

ストーリーは、ホテルの品質調査員・エマニュエルが、ランキングが落ちたホテルの査察を上司から指示され、香港の高級ホテルに滞在しながら経営陣や従業員から聞き取りを行ったり、怪しげな宿泊客の情報を集めたりする中で、自分自身を解放していくというもの。

と、あらすじをまとめてみたものの、はっきり言ってよくわかってないです。鑑賞後の率直な感想としては「どういうこと?」って感じです。性に奔放だが、心が満たされることのない女性が、謎めいた男性に惹かれ、これまでの殻を破ったって感じでしょうか。

それとも、仕事に実直で有能なエマニュエルが、仕事上のストレスや鬱屈した思いを、性に身を任せることで晴らしたかったのでしょうか。その手段だった性行為が、やがて目的に変わり、行為そのものを楽しむ快楽に溺れていったということなのでしょうか。うーん、よくわかりません。

そもそも、エマニュエルの性欲や性衝動の理由を探すこと自体がナンセンスなのかもしれません。それは本能的なもので、女性にも備わっているものであり、女性も性に積極的でおおらかであっていいのだと、男性目線で作り上げた女性イメージに一石投じているだけなのかもしれません。

最も印象的だったのは、主演のノエミ・メルランの美しさです。彼女は本当に美しく、その美しさが際立つあまり、全裸や濡れ場からでさえいやらしさを感じないほどです。もっともっと大胆でエロチシズム全開で描かれるのかと思ったのですが、そうでもありません。ただただ彼女が美しく描かれている、そんな印象です。

主演はノエミ・メルランで、文字どおり体当たりの演技が光ります。脇を固めるのは、ナオミ・ワッツ、ウィル・シャープ、ジェイミー・キャンベル・バウアー、チャチャ・ホアン、アンソニー・ウォンら。

おじゃる