「素晴らしい日本のエンタテイメント映画」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい日本のエンタテイメント映画
松本彩監督による2025年製作(115分/G)の日本映画。配給:東宝、劇場公開日:2025年8月1日。
沢山の危機一髪はあれど、誰も死なないストーリー展開はお見事で、黒岩勉脚本は素晴らしいと思わされた。医療ドラマを超えて災害パニック映画の様でもあったが、エンターテイメントとしてブレずにしっかりと仕上げた監督松本彩(1987年生まれ東北大文学部卒のTBS社員)の力量は本物と感じた。有名なTVドラマ「半沢直樹」の3名の演出陣の1人とか。
もちろん、鈴木亮平による危険も厭わないが何処までも冷静な救命医師像の造形は、説得力が抜群。特に江口洋介の手術シーンは、出色に思えた。政府側でこのチームをサポートする賀来賢人のセリフと演技も、胸が熱くなるものであった。
そして、島の火山爆発や溶岩流出のCG・VFX映像がとてもリアルで、素晴らしかった。担当したSpade&Co.に拍手!看護師の方が島に近づくのに恐怖を訴えていたが、あんな凄い大噴火を見たら当然と思えた。
こういう、ハラハラドキドキの連続で、物語を納得させる力量があり、かつ観るも者にストレスを感じさせないエンタテイメントも、日本映画で必要だねとあらためて思わされた。
監督松木彩、脚本黒岩勉、企画プロデュース高橋正尚、プロデュース八木亜未、音楽羽岡佳 斎木達彦 櫻井美希、主題歌back number。CG・VFX Spade&Co. (小坂一順が中心となり、VFXディレクターの白石哲也、CGディレクターの木川裕太とともに3人で2014年創業)。
出演
喜多見幸太鈴木亮平、音羽尚賀来賢人、常盤拓高杉真宙、知花青空生見愛瑠、武美幸宮澤エマ、蔵前夏梅菜々緒、弦巻比奈中条あやみ、冬木治朗小手伸也、徳丸元一佐野勇斗、潮見知広ジェシー、ホアン・ラン・ミンフォンチー、牧志秀実江口洋介、麦生伸玉山鉄二、橋本さとし、渡辺真起子、久我山秋晴鶴見辰吾、赤塚梓石田ゆり子。医療監修 関根和彦(東京都済生会中央病院救命救急センター長)、浅利靖(北里大教授)、長谷川剛(泉大津急性期メディカルセンター クオリティ管理センター長)、医事指導 北里大学病院救命救急・災害医療センター、看護指導 堀エリカ(「医療コーディネータージャパン」代表)。
素晴らしいレビューですね!
「誰も死なないのにハラハラさせる展開」という表現に、脚本と演出の力量が凝縮されていると感じました。医療ドラマを超えて災害パニックの迫力を描きながら、最後までエンターテインメントに徹した松本彩監督の手腕、本当に見事だと思います。
また、鈴木亮平さんの冷静沈着な救命医師像や、江口洋介さんの圧巻の手術シーン、賀来賢人さんの熱のこもった演技への言及は、まさに仰る通りだと思います。役者陣の力が作品の緊張感と説得力を何倍にも引き上げていますね。
さらに、Spade&Co.による火山噴火のVFXが“ただの映像”ではなく“恐怖とリアリティ”として観客に迫ってくるという感想にも深くうなずきました。技術と物語が噛み合って、まさに映画体験を完成させていると感じます。
ご指摘の通り、日本映画においても「観客を惹き込みながらストレスを残さないエンタメ」が必要だと強く思わされました。
共感ありがとうございます。
これ程ド直球のエンタメで出来がいいのは貴重だと思いました。江口センセイは血袋みたいでちょっとヤバイ・・と思いましたが。
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