「人との繋がり」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション ぉゅさんの映画レビュー(感想・評価)
人との繋がり
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もともとドラマも以前の劇場版もだいすきで、今回楽しみにしておりました。
きっと今回も死者は0で終わるよな、というメタ的な確信はありながらも……溶岩に囲まれ、助け舟どころか逃げ道を塞がれつつある、こんな絶望的な窮地にどう立ち向かい、その結末にたどり着いてくれるのかと、上映中手に汗を握る思いでした。
とにかく喜多見チーフの状況分析と、的確な指示がすごすぎる。自分も命に関わる状況でありながら、冷静に対応していて、そしてどの患者にも、そしてMERの仲間にも、とても緊急な状況とは思えないくらいに誠実に丁寧に接している。医療の知識に乏しい私は何を言っているのか半分以上分からなかったのですが、有能なんて域を超えているということだけはわかりました。。
看護師のひとりが「私は死にたくない」と言ったのがとても印象的です。
こういった展開上、その発言をしたものはどうしても「弱い人」の役回りとなってしまうことが多いけど、自ら危険な場所に飛び込まなくてはいけない状況を前にしたら、当たり前だなと。
だからこそMERの命懸けの覚悟が際立ったと思います。
天災は何の前触れもなく、日常と人の命を奪っていく。
だけど今回は、人の命は誰一人として奪われることは無かった。
そしてそれは、医療の技術だけはなく、人々の信頼と結び付きが導き出した結果だった。
なにごとにも賄えない人との繋がりの大切さを伝えてもらった気がします。
思い出したら鼻の奥がツンとします。
観ることが出来て良かったです。
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