「大噴火に立ち向かうミッション 死亡者0人の奇跡」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大噴火に立ち向かうミッション 死亡者0人の奇跡

2025年8月3日
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鑑賞方法:映画館

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テレビドラマで火が付き、2年前には横浜を舞台として、劇場版が公開された『TOKYO MER 走る緊急救命室』の第2弾。今回は、大都会を離れ、沖縄・鹿児島の離島を舞台した『南国MER』の活躍を描いている。その離島の諏訪野瀬島で起きた、大規模な火山噴火。その中で行われる、1分1秒を争う災害医療措置現場の緊迫感と緊張感が伝わって来る、パニック・エンターテイメント作品。

テレビドラマの時からも感じてきたことだが、本作への本格的な医療支援体制はかなり充実していると感じた。医療シーンで口にするスタッフ同士が交わす専門用語や医療指示、飛び交う確認の言葉に、緊迫した医療シーンが映し出されている。特に、チーフドクター・喜多見幸太役の鈴木亮平が口にする、緊張感の中にも、冷静沈着に適切な指示を出す一言一言には、他の医療ドラマに無い、リアルさを感じた。

これまでの『TOKYO MER』の活躍が認められて、全国各地に設置されるようになった『MER』。その機能性を活用して南国の離島に、試験的に始まった『南国MER』。緊急オペ室車両を搭載した中型フェリーで島々を巡る医療に従事することになる。しかし、緊急性のある出動は全く無く、『南国MER』は、廃止危機に陥っていた。そんな時、諏訪野瀬島で起きた大規模噴火。その噴火の噴煙と噴石、そして溶岩流が、今まさに島を呑み込み、全島民の避難場所にも迫ってきた。

緊急の事で、自衛隊救助も間に合わない中、最後の救助を託されたのが、近くを航行していた『南国MER』だった。しかし、噴火によって思う様に島に近付けない中、MERスタッフ自身の命も危険にさらされていく。そして、今、第1に考えるのは、島民の命か…?それとも自分の命か…?、究極の葛藤と共に、選択が迫られる中、喜多見達スタッフが出した結論は、命がけの島民救出ミッションだった。

迫る噴火災害に、絶体絶命の危機が何度も訪れるのだが、その度に、思わぬ形で救助の手が差し伸べられて、危機を乗り越えていく展開。ちょっとご都合主義的な展開であることは否めないが、そうした危機を繰り返し、「何とかして!」と観客を思わせる中で、危機感を煽りに煽り、タイムリーに救世主が現れる展開は、登場人物の心情に同化する、なかなか巧みな演出とも言える。噴煙が漂う中、救助の為にMERのフェリーが見えた瞬間、観客席の後ろから「来た!」という声が上がったのは、正にそうした演出の効果なのだろうと感じた。

また、噴火シーンの映像は、VFXを駆使してこれまでにない恐怖感と緊張感を映し出していた。こうした災害パニック映画を、ハリウッドで撮影すると、きっと途中で登場人物の何人かは、主人公の身代わりに、災害に巻き込まれて凄惨な死を遂げるパターンはよくある。しかし、本作では『死亡者0人』がモットーでもある。多くの自然災害を乗り越えた日本人にとって、こうしたシチュエーションを乗り越える根底に流れるのは、やはりに人と人の『絆』や『協力』ということなのだと思う。正に、本作の全島民が、大噴火に立ち向かう姿は、そうした日本人気質の象徴のシーンであったように感じた。

出演者は、『南国MER』の指導者スタッフとして派遣された喜多見幸太役の鈴木亮平と蔵前夏美を演じる菜々緒の他に、若手スタッフとして生見愛瑠、高杉真宙、麻酔医に宮崎エマ、そしてベテラン医師役として江口洋介が務めていた。そして、諏訪野瀬島の漁師役には、玉山鉄二が演じていた。

bunmei21
bunmei21さんのコメント
2025年8月4日

パタリロ殿下さん(^^)
コメントありがとうございます😊
人の命の大切さ、諦めない信念、そんなヒューマンティックなテーマが根底に流れていましたね。多分、日本アカデミー賞の何らかの候補になるでしょうね。

bunmei21
パタリロ殿下さんのコメント
2025年8月4日

共感ありがとうございます。
作品の内容的な感じから…、確かに、人と人たちでの『絆』や『協力』といった人間らしさ?が見られたのは素晴らしく感じました。
印象的なシーン🎬だったと思います。
また、よろしくお願いします。

パタリロ殿下
bunmei21さんのコメント
2025年8月3日

スラムダンクで、応援上映したのは、聞きましたが、なかなか日本での声出し鑑賞は、難しいのかもしれませんね。

bunmei21
トミーさんのコメント
2025年8月3日

昔はオールナイト上映で、リピーターがよぉっし!とか異議なし!とか声をかけ、注目俳優の登場に拍手すると聴きましたが、実際に体験した事は無く・・。応援、マサラ上映とはちょっと違いますかね。

トミー
bunmei21さんのコメント
2025年8月3日

トミーさん(^^)ホントに、日本の劇場で、クライマックスに、声がかかるというのは、初めての経験でした。

bunmei21
トミーさんのコメント
2025年8月3日

共感ありがとうございます。
観客席から成田屋!玉屋ぁー!の如く、来た!のかけ声がかかるとは製作陣冥利に尽きるんじゃないでしょうか、たとえ来ると薄々解っていても。

トミー
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