トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価
全122件中、1~20件目を表示
香港映画の伝統とも言える「男たちの友情」に胸が熱くなる
人間離れしたダイナミックなアクションや、「魔窟」と呼ぶに相応しい九龍城砦の造形が大きな見どころではあるのだが、それにも増して、因縁に彩られた男たちのドラマに引き込まれた。
特に、義兄弟の復讐と、友との約束の間で葛藤する九龍城砦のボスの苦悩は深刻で、見ているだけで身につまされる。
何よりも、主人公たちの価値基準や行動原理が、「組織の論理」ではなく「個人的な友情」に根差しているところには、思わず胸が熱くなってしまった。
ボスが思い悩むのは「友情」のせいだし、3人の仲間が命を張って主人公を助けるのも、すべてが「友情」のためなのである。
こうしたところには、「男たちの挽歌」などから受け継がれた香港映画のDNAのようなものが感じられて、何だか嬉しくなってしまった。
ボスの世代の爺さんたちも、主人公の世代の若者たちも、皆、超人的な戦闘能力の持ち主で、一体誰がラスボスになるのだろうと思っていると、出てきた時は単なるチンピラにしか見えなかった人物が、まさかの強敵になるところも面白い。
それにしても、ラストで主人公たちが九龍城砦に殴り込みをかけるのは良いのだが、気功の使い手で、いかなる武器も歯が立たないことが分かっている敵に、何の対策も練らずに戦いを挑むのは、余りに無謀と言えるのではないだろうか?
こんな化物、どうやって倒すのだろうかというハラハラドキドキは味わえるものの、普通のやり方では手に負えない相手だけに、もっと頭を使った「作戦」があっても良かったのではないかと思う。
そういえば、複数の仲間たちが、力を合わせて一人の強敵に立ち向かっていく様子は、「プロジェクトA」のラストを彷彿とさせて、そんなところにも、香港映画の復活の兆しが感じられる映画だった。
痛い功夫
痛い功夫が戻ってきた。
なんか久しぶりに見た感がある。
そして動作指導・谷垣健治…痺れる。
今はなき九龍城が舞台のアクション映画で、昭和の任侠映画みたいなテイストがあって、たっぷりコッテリで少々くどい。九龍城を仕切る人が鶴田浩二さんみたいな事言うなぁと思いながら見てた。
身分証明書を持たない訳ありな人物でも受け入れてくれる懐の深い親分だ。
その九龍城に逃げ込んでくる主人公。
よもや自分が原因で、九龍城が無くなるとは思ってもみなかったろう。他所者なんだけど働き者で、彼が仲間を見つける過程は微笑ましかった。これまた高倉健さんなのかなぁなんて思いながら鑑賞。
明らかに違うのは無茶苦茶動いて、無茶苦茶強い。
アクションの偏差値は⭐︎5.0だ。
カメラアングルも編集も凝ってるしスピーディーで、一度アクションが始まったら激流の中に飲み込まれるような感覚。そして、1シークエンスがこれまた長い!どこまで続くんだって思うくらい、アクションの分量は多い。
で、舞台が九龍城なわけで、立体的だわ壊れまくるわで、無茶苦茶派手だった。
リアクションごとに何かにぶつかって、何かが破壊される…このリアクションがまた痛そうで。
Jチェンから始まる大陸の痛いアクションは、健在で衰えるどころか拍車がかかってる。体の使い方からカメラワークまで、唯一無二だなぁと思える。
それを統括してるのが谷垣氏。
……凄え、凄すぎるよ。
香港にもアクションコーディネーターは勿論いるし、なんなら本場で本家だと思われる。それでも谷垣氏に声がかかるってホントに凄い。
実際の九龍城に行った事はないけど、なんかいい雰囲気だったなぁ。
ハイパー・アルティメット・アクション
1980年代の香港、九龍城、密航者の若者の物語
九龍城の雰囲気、世界観が見事に映像化されている
カンフー、ワイヤーアクション、総合格闘技、柔道、チャンバラ、ガンアクション
漫画、アニメ並みの身体能力、パンチ一発で体が吹き飛び、コンクリートが砕け散る
気功で体が硬直、全身ボディアーマー、不死身の男
これが香港映画!九龍城砦で巻き起こる最強のカンフーと漢達のドラマ!
「硬直!」
▼感想
映画館で鑑賞!
評判が良いから見に行ったけど、本当に面白かった!!
舞台は香港。九龍城砦は最高のロケーション。アクションの舞台としても、人々の共同生活を描く舞台としても良かった。この映画をきっかけに香港の建造物に興味が湧いた。
九龍城砦で描かれるストーリーはとにかく熱い!漢達の友情や絆に胸が熱くなった!黒社会の抗争も刺激が強かった。
登場人物は皆カッコよくて、自分は特にロン・ギュンフォンがお気に入り…これぞ兄貴。慕うチャンやソンヤの気持ちも納得。サングラスと喫煙姿がかっこいい外面も、亡き友の約束と義兄弟との絆に揺れる内面も素晴らしかった。
アクションシーンでは最高峰のカンフーを観れる!特に「硬直」は理屈をぶっ飛ばすかっこよさ!他には四人で四肢を持って地面に叩きつけるシーンとかはあまりの勢いに笑っちゃった。カンフーがあまりに早かったからスロー再生でじっくり見返したりしたい!
この映画をきっかけに香港映画をもっと観てみたくなった!…こう思ったのは自分だけではないはず!
▼お気に入りのシーン
中盤のウォンガウ達が九龍城砦に乗り込んでくるシーン!
ここでのアクションシーンやロン・ギュンフォンのシーンが熱すぎて涙が流れた。
香港版High&Low
アクション監督の谷垣健治曰く『目指したのは三丁目の夕日とhigh&low』ってことだけど、まさしくそんな感じ。
そしてhigh&lowよりも格段に良かった。アクションのレベルも演出も余裕で越えてる。
いやしかし最高な映画だったな!
早くも今年のベストが出たかもしれない。
男達の義理、人情、友情に溢れた熱い映画だったしアクションも最上級。また、次世代への継承みたいなのも良いよね。
映画を見終えてまず思ったのがルイス・クーとフィリップ・ンを今まで過小評価してたなってことだな。
二人とも超かっこ良かったし、アクションもレベルが高かった。
もう一度彼らの出演作見てみようかな。
そしてやはり目を引いたのが主演をはじめとしたメインの若手4人。4人ともこれまでの出演作が少なく、情報もあまりなくて不安だったんだけど杞憂に終わりました。間違いなくこれが出世作になると思う。次世代のアクションスターの活躍に今後も期待したい。
80年代のエネルギー
トワイライトウォリアーズみてきた。80年代の香港ノリで最高だった。黒社会青春映画。
中国武術の表現的にはドラゴンボールなんだけど技法的には本当にあるやつ使ってた。
前半の龍大哥周辺の人情話は特に良かったな。中盤から少年ジャンプ化してくる。暴力シーンは命の安さとかあの躊躇の無さっていう文化的なものが伝わってくる。黒社会、武術はかなり繋がってる。こういうとこから発生したものだから。サモハンは棍持たせるといつも首を突き刺すやり方があるけど、他の作品でもよく出てくるって事はやってた奴がいたんだと思った。
気功は笑っちゃったけど、あれ見てる時は雷か電気で倒すと思ったが違った。
青春ものとしても楽しめるので案外カンフー映画好きじゃなくても面白いと思えるかも知れない。
大陸からの密入国者を男も女もやられまくって性奴隷にされたあげく殺されて、何とか逃げきっても猿の惑星みたいな終わり方をする打蛇っていう凶悪な映画がある。
香港には桃源郷があると騙されて来た人達の話。大陸から入ってきた人達の苦労話みたいのを見るといろいろと考えさせられる。こっちはリアル路線。
25-015
ぶっ殺すぞ!
面白かったです。1980年代の香港のお話。敵対する勢力のもめ事がメインのストーリーですが、「香港ノワール」のような雰囲気ではありません。コミックが原作なので、コミックの現実離れした世界が繰り広げられます。舞台となった九龍城砦は、実在した場所ですが、実際に現実離れした場所だったようなので、現実離れした展開のストーリーであっても、違和感がないですね。1980年代というテロップが出ますが、冒頭でかかる曲からすると、1980年代後半でしょうね。
当時であれば、アジアで一番進んだ国は日本であり、多くのアジアの国は日本をベンチマークしていました。日本で流行したものをいち早く取り入れるというのは、実際にその頃に起こっていたことですね。日本の×××なビデオで日本語を覚えたという設定ですが、「ぶっ殺すぞ」なんていう日本語もそれで覚えたのだとしたら、かなりマニアックな作品を見ていたのかなと(笑)。
制作に関しては、多くの中国企業が関わっているようですが、香港制作だと、まだまだここまでハチャメチャの映画が可能だということでしょうか。シリーズ化されるようなので、今後の作品に期待します。
ケレン
しかない!オープニングのテロップでの説明が、もうどうでも良くなる。最後は市井の人々の営みで何か違う映画の様。
しかし2時間超はちょっと飽きる。みんな達人なんだもんなぁーしかしゲス野郎が最強だったのは超意外。
バブリー♪が流れ出した時、嫌な予感がしたものの、モニカ♪でもう全て許せた。
限りなく5に近い4.5
最高以外の言葉が見つからない
九龍作ったの凄すぎるし日本要素がやたらあることも意外過ぎる
パンフレットを久しぶりに買うくらい良かった
ラストカットを皆でテレビを見て笑っているシーンにしたのがいい
あの配線だらけ違法建築だらけの場所で人が生活していたことに重点を置いている映画だから
香港はこれからも変わっていくんだ
というラスト4人のセリフもノスタルジーを感じさせて良かった
- 最初から荻野目洋子の代表曲の中国語バージョンのディスコで驚き
- AVがぜんぶ日本製
- カラオケの機械も日本製でマスクマンがカタコト日本語でツナゲマス的なこと言う
- マスクマン、ラストバトルの裏盆会でも、ぶっ殺す!的なカタコト日本語あり
- 田原俊彦みたいなイケメンだった、という字幕あったがマジで言ってるのか
- 信一は今どきのイケメン過ぎるだろ感あったが割と重要な役だった、序盤と終盤にスクーターアクションあったのは良かった
- 前売のプリント特典で出た十二少は、これすぐやられる脇役だろと思いきや主人公含めた友情の4人の1人でいいポジションだった、後半は刀アクションもあった
- あの最初にバスを追ってきたグラサンが最終ボスになるのは意外性があり面白かった、しかも気功で打撃ダメージ受けないという強さ、4対1でも負けないやばさ
- 龍兄貴かっこよかった あれはずるいだろ
- 続編もエピソードワンもできそうな雰囲気はあったと思ったらすでに企画進行中
- しかしあの九龍城砦のセットはマジでよく作ったと思う 全景は多分CGだろうが 相当な情熱がないとあの配線だらけ瓦礫だらけのあの空間は再現できねえよと
- 終盤かなり上下を活かしたアクションがあり良かった あの九龍城砦で戦う意味がある
- ファブルの団地アクションを思い出した やはりその土地ならではの場所は美しい
早くも2025年上半期ベストな勢い
不特定多数の人にもおすすめしやすい
新年1発目で年間ベスト級ってマジかよ🤮🏆🥇
超アニキ物語🔥
リアル点数は4.95です👾
超単純に言うと車が出てこないマンガ室内版マッドマックス🤣
比較対象が本気でRRRですよマジで🆚🔥(RRRを見た時の衝撃と同レベルの満足度を久しぶりに味わいましたよ)想像の範疇を軽く超えてくるんだよなあ🤤
予告編で見せてないアクションシーンが相当あって盛りだくさんでしたよ🤩
あとセットだけで10億使ってるとか規模が凄いんだよねえ。
嬉しい話としては若い頃のアニキたちエピソードで一本とトワイライトウォリアーズの続編で一本制作が決まっているのでとりあえず早く制作してくれ✊
あと元ネタの宝庫で色んな映画やアニメの良いシーンや設定を200個くらい集めました感が凄かったです😇(煉獄さ〜ん😭みたいなシーンもあるし男たちの挽歌みたいなシーンもあるしレッドクリフの武将ばりのイケてるアニキの見せ場あるし最高最強✊🔥)
香港アクション映画の集大成で固め多め濃いめで草過ぎました🌱ジャッキーチェンのやって来た事を今の時代にアップデートして特盛りマシマシで満足度が高すぎるんすよね💩そこらへんにあるモノを上手く活用して狭い場所で戦いまくるのが凄いわ🔥王道ジャンプマンガレベルの空中戦も含む高低差無視のアクションと人間ドラマで実写アクションの臨界点を突破していて笑えるレベルなんよ🤣 しかも各々キャラ立ちし過ぎだし見せ場が全員に用意されてるしここが最高過ぎるポイントなんだけどイケメンがほぼ皆無で🫣(一人イケメン居ます🤭)韓国映画のようないい顔のオヤジだらけで(その兄貴達がマジで本当にイチイチキメキメの技使うし超強くて最高だし)
ジョンウィックの時も結局最後はケインケインてなってしまったし香港て本当にいいんだよなあ(インドネシアのシラット系のイコウワイスあたりの作品も香港レベルで凄いけどね)
サモハンも年齢の割には機敏に動いていて感動でした🥹あとラスボスはビジュアルと性格はアミバ+ジャギなのに中身はラオウとカイオウとウェスカーとガンジーを足したくらい強いとか大爆笑でしたよ(しかも四人で戦っても楽勝でラスボス一人のほうが圧倒的に強いし🤣😂)しかしこんな異次元の面白さの作品を作る香港でマジ凄いしあり得ないようなアクションのあるマンガとかの実写化の可能性を感じる作品で最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高最強最高😘(帰りに脳内麻薬とアドレナリンのせいで衝動的にパンフレット買いましたが写真がイチイチ全員カッコ良いし色々な説明文も多くて資料的価値もあるし絶対に購入したほうがいいですよ📕🥰)
見終わった後も絵作りが良かったからカッコいいシーンだらけだったせいで頭に焼き付け起こしていて寝てもずーっと主人公じゃなくてアニキアニキアニキ兄貴兄貴って頭の中がアニメに盛り合わせ状態で🍲🍜🍔🍝🍣満腹です🫃🧠😪💥💣👻👋
終演
バトル漫画みたいな面白さの香港アクション映画
「九龍城」は「クーロン城」という呼ばれ方で聞いたことはあったが、実際どういうものかは全く知らなかったので、今回の映画を観て良い勉強になった(もう無いけど…)。
個人的な印象としては「巨大なショッピングモールの中がスラム街」といった感じ。
ガラスの破片が撒き散らされた床の上で総合格闘技をやって体に破片が刺さりまくっていたり、走行中のバスから放り出されて地面に叩きつけられたりする場面が、本当にそうしているようにしか見えず、香港アクション恐るべし。
偽造身分証が明らかに手書きで、その雑さに笑ってしまった。
これが後半の伏線になっててびっくり。
敵からの追手を撒くために九龍城砦に迷い込んだ主人公のチャン・ロッグワンが、次から次へと迫ってくる敵襲をその場その場で機転を効かせて瞬時に次々と回避していく様子がまるでジェットコースタームービーで、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を彷彿。
九龍城砦のリーダー的存在であるロン・ギュンフォンの振る舞いが素晴らしかった。
超強いのに権力に溺れず、床屋を営むという地に足がついた生活をしていて、九龍城砦の住人たちに慕われているのも納得。
彼の言う「上の世代のことは水に流せ」は、今の世界情勢を考えると「その通り!」と思ってしまった。
チャンが絶望の淵に陥った時、名もなき住民たちが「困っている人がいたらつべこべ言わずまず助ける」という感じで救いの手を差し伸べる場面に感動したが、リーダーの振る舞いを見れば住民がそういう行動を取るのも納得だし、だからこそチャンがその後「ここに居たい」と思うようになるのも理解できる。
路上で男に酷い目に遭わされた女性をたまたま目撃したチャンが、怒りの感情から男に復讐を決意。
マスクで顔を隠し、男の家の前で待機して奇襲をかけようとしたところ、全く同じことを考えていた3人の男と遭遇。
ここで意気投合した4人はその後一緒につるむようになり友情を育んでいくわけだが、利他的行動をきっかけに他人同士だった男4人がチーム化していくこの展開、とても良かった。
個人的には九龍城砦の医者・セイジャイのキャラクター性にやられた。
プロレスラーみたいに鍛え抜かれた体で、普段は顔の傷を隠すためにマスクを身につけて生活しているわけだが、そのマスクが最初見た時は女物の下着に見えてしまい、「変態仮面」かと思った。
チャンがセイジャイの勤務する医務室に訪れたところ、部屋の棚には日本製アダルトビデオがびっしり。
ツッコミどころ満載だが、一番思ったことは「日本といえばこれか…」と苦笑い。
「ビデオを観て日本語をマスターした」という設定も面白い。
ビデオを集めている理由が本気なのか言い訳なのか、どちらにも解釈できる塩梅が絶妙。
マスクはどうやら女物の下着ではなかったようだが、「変態仮面」という認識は間違いではなかったように思う。
ラスボス1人に4人で挑むラスボス戦。
MCU映画のバトルシーンにも見えたが、昔は週刊少年ジャンプ読者だった人間としては、『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』の強敵と戦う場面を連想。
「硬直」と言いながらどんな攻撃も受け付けないラスボスを観ていて、戸愚呂弟のことを思い出した。
ただ殴り合うだけだと飽きてしまうが、強すがる相手に対し、チームで「どうすれば勝てるか」の戦略を考えながら戦うのが観てて楽しい。
変態仮面ことセイジャイがここで初めてマスクを脱いで戦うのも熱いが、戦う直前に呟く士気を上げるための一言を日本語で言ってくれて、日本人としては胸熱にならざるを得なかった。
映画を観終わってからは毎日ダンシング・ヒーローを聴く日々。
アミバ!
優れたアクション映画は、
単に体を動かすだけではなく、
闘いながら、
その背後にある登場人物の感情や物語を描き出すことで、
観客を深く引き込む。
闘いの中で、
キャラクターたちは成長し、
変化し、そして時には犠牲を払う。
アクションシーンは単なる見せ場ではなく、
物語を推進し、
キャラクターたちの心の動きを表現、
敵、味方、兄貴との物理的、精神的位置関係をマッピングしていく重要な要素となる。
ドラマシークエンスとアクションシークエンスがシームレスに繋がり、
観客が物語の世界に没入できる作品こそが、
おもしろいアクション映画と言えるだろう。
アクション=ドラマ
しかし、このバランスをとるのは容易ではない。
スポーツ映画では、点数、ポイント、
競技中のボールの動き、観客席等から、
その時の感情や戦略を読み取ることができます。
(「チャレンジャーズ」参照)
観客は、勝つために必死に戦う選手の気持ちに共感し、
試合の行方に一喜一憂する。
しかし、
格闘アクション映画では、
この「気持ち」と「動き」を同時に表現することが非常に難しい。
格闘シーンに感情表現を過度に盛り込むと、
テンポが遅くなり、アクションとしての迫力が失われる。
本作は、この難しい課題を見事にクリアした傑作と言えるだろう。
敵、味方、そして敵の敵というシンプルな構図でありながら、
少なくない登場人物それぞれに明確な動機と個性を与え、
観客に感情移入させている。
チャン・イーモウの、
ワイヤーワークより、
短くタイト、
ジョニー・トーの、
絆、友情より濃いめ、
ウォルター・ヒルの、
ウォリアーズより、
長いトワイライト。
更に、
アミバ、ジャギのようなキャラまで含ませている。
もちろん、
川井さんの音楽、
谷垣さんのアクション、
プロダクションデザイン等アートワーク、
それぞれ難易度は高い事は、
いうまでもないだろう。
主役は九龍城砦か!
友情!勝利!なバトル漫画
公開前から楽しみだったのに遅れてムビチケ買おうとしたら特典既に無くなってて悲しかったやつです。やっぱりチェックしてる人多いよね!アクション監督谷垣健治さんだし、サモ・ハン率いる香港アクション俳優さんが九龍城砦を舞台に暴れまくるって、そんなん好きな要素しか無いやん。
てことで、やっと観たら、完全に少年漫画。しかもバトル漫画だった。原作が小説でコミカライズもあるらしく、映画オリジナル要素も多いらしいですが設定にはその辺盛り込まれてるのかも。
視覚的に必殺技らしい技はあるものの、人間がやれそうな範囲に留めてあったり、いや、1人だけ人間外のヤツいるけどw
アクション最高だし、友情!友情!勝利!みたいな男達の暑苦しい絆も大変良かったです。キャラがみんな魅力的。
そして舞台になってる九龍城砦!行ったことが無いまま取り壊されましたが、プレステ1のゲーム、クーロンズ・ゲートで歩き倒し大好きだわと思ったあの世界観。ごちゃごちゃ生き物のように増築されて狭くて不潔だけど、人情に溢れ助け合いで保たれてるあの感じ、最高でした。
テンポよくどんどん進むし戦うし日常パートも背景が良くて人との繋がりにホッコリするし、小さな子が必死に生きる姿に切なくなったり。根底には社会問題への警鐘もあったりと、密度の高い映画でした。結局は、アクション最高!てなるんですけどね。
【パンフレット 1300円 B5 表紙込み48P】
パンフレット下さいって言ったら、クリアファイル付きのパンフレット出てきたんですが、商品名が「ブックレット付きクリアファイル」え!?クリアファイルが本体!?w
ブックレットは厚めでスタッフキャストインタビューが沢山。評論もあるけど、なかなか情報量が多いです。
で、一番伝えたいのは「叉焼飯のレシピ」あるのが素晴らしい!作りたい!w
アクションセンスは好みじゃなかったが
全122件中、1~20件目を表示