トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価
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アクション映画と言ったらの座は譲らないぜという気迫を感じた
世界各国様々なアクション映画が生まれて、アクション映画のレベルはどんどん上がっていっている。
アクション映画といえば香港というイメージも薄れてきていた昨今、ここら辺でもう一度わからせてやるかとばかりにやってきてくれました。これぞ香港のアクション映画の本気!痺れた!
次から次へと様々な武器や場所で繰り広げられるアクションシーンに、瞬きと息を吸うのを忘れて没頭してしまった。もう肉眼じゃ追いきれない。時々没頭しすぎて「痛っ!!」とか思わず声を出さずに口パクしたり「ぎゃー!!」と脳内で叫んだり、全く戦ってないくせにゼェゼェしている自分がいた。
アクションも素晴らしかったけど、同じくらい美術関連も素晴らしかった!つい先日、NHKでやっていた香港の歴史のドキュメンタリー番組を見て、実際の九龍城砦の映像や生活などを見た後だったこともあり(それよりはまだ衛生的だったけど)九龍城セットの作り込みは圧巻だった。九龍城ファンは堪らないんじゃないかな?
ストーリーもバトルものや裏社会ものの少年漫画の見どころ要素集めましたという感じで、孤独からの仲間からの挫折からのリベンジマッチ。シンプル!わかりやすい!でもそれが良い!
敵が道場の余地無しでちゃんとクズなのも良い。そして勝てるのか?と不安になるぐらいちゃんと敵が強いのも良い。気功出てきた時は、香港アクション見てるぜぇーという気持ちになってそれも良い。
金曜の夜に見たけれど、ほぼ満席だったことに驚いた。評価が高いのも頷ける。
アドレナリンが止まらなくなる香港の本気を見た作品だった。
生活感の描写がいい
九龍城砦の再現がまず非常に見ごたえがある。内部がすごく狭くて入り組んでいる構造を巧みに活用したアクションシークエンスはめっぽう面白いし、キャラクターもすごく立っている。だけど、僕が何より惹かれたのは、九龍城砦の生活感が丁寧に描かれていたところ。所狭しと色んなお店があの狭い空間に雑多に並んでいて、人々がエネルギッシュに仕事したり、御飯食べたり、テレビを見て盛り上がっている様がすごくいい。地に足の着いた生活の匂いがすごく漂ってくる作品なのだ。
この生活感が描けていないと、アクションも映えない。男たちが何を守ろうとして戦うのか、何を大切に思っているのかが伝わりにくくなってしまうからだ。この映画を観ると、確かにこの建物が、かなり危険そうに見えるけど、ここにしかない独特の何かがあって、それは何物にも代えがたい魅力を放っている。
それはノスタルジーも働いているのだろうけど、この生活感の匂いは、現代から減りつつある何かでもあって、すごく惹かれるのだ。
香港、久々に行ってみるか、。
香港映画ってこんなに面白いんだ!ってことを教えてもらいました。
九龍城砦は清朝時代から軍事要塞として始まったが英国統治後も管轄が曖昧で法が及ばない無秩序な地になり、上下に積み重なるような違法建築で増殖し5万人もの人々が暮らす独特のコミュニティが形成されていったとのことである。
映画は圧倒的なアクションシーンが満載で皆んな人間離れした動きをするし、どんなところに激突しようが死なないし、気功とやらで刃物も刺さらない超人もいるのでハラハラドキドキしながら決闘シーンを楽しめるとこがとにかく素晴らしい。だがこの物語を分厚くさせるのは登場人物たちの人間模様(皆んなカッコいい)とそこで暮らす人々の生活の息づかいの描き方がとってもいいのです。ラストシーン4人の若者がトタン屋根にたち(落ちそうなんだけど)これからの香港とこの地も変わっていくことを話すとこなんかグッときてしまいます。
アクション監督が谷垣健治で音楽が川井憲次で重要なスタッフに日本人が入ってるのが嬉しい。荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」や吉川晃司「モニカ」が流れてたが当時は空前の日本カバーブームだったかららしい。
あと、なんとソイ・チェン監督は続編と前日譚の両方を同時に進行中と言っています。前日譚は1950年代の九龍城砦の変化の過程を描き続編は九龍城砦なき後を描くとのことである。
楽しみでしかないです。
先日、香港に行ってた友人に、どんどん中国化してるじゃないか?と聞いたら「香港は香港のいいところを守り活力がある」と言っていた。
香港、久々に行ってみるか、。
サンクス!サンクス!サンクス!硬直!
登場人物みんな普通に30回は死んでると思うのだが、そんなことを考えさせないくらい目まぐるしい格闘アクション、魔窟のような九龍城の構造を活かし上下左右前後斜めへ動きまくる格闘シーンは香港カンフー映画ならではの楽しさ。マッドマックス怒りのデスロード的劇伴も盛り上がるし、サモハンはじめジジイがみんな強いのもいい。ラスボスがまさかコイツ?という驚きもあった。なお、ロン兄貴は肺病患ってるのにタバコ喫いすぎで、もう少し健康に気を遣うべき。
80年代、入ったら生きて帰れないと日本でも言われていた九龍城、阿片窟みたいな場所だと思っていたが、普通に暮らしてる人々がいた超巨大な長屋だったことに驚く。そんな九龍城はもうなく、カリーナや117クーペが走っていた香港そのものが今はまったく違う都市になってしまったのが悲しい…。
王道、ファンタジー、ノスタルジックてんこ盛り
前半までは渋い王道のアクション映画。保守的な私個人的にはこの前半の渋いテンションのままラストまでいけばオールタイムベスト入りは確実だった。
龍捲風(ロン兄貴)のかっこよさ、登場シーンからめちゃくちゃ華のあるキャラクターだった。ブルースリー映画の系譜であれば、ラストは彼が敵を無双する展開になっていただろう。中盤までは私もそれが観たいと期待していた。(他のキャラクターに華がないという訳ではないと思うが、この映画の華は確実にロン兄貴であったと思う。)
そして、中盤にまさかの展開。敵が半分ファンタジー。気功を使って出来るギリギリの設定で悪ければ作品全体のバランスを壊しそうな要素であったが、そこは俳優陣の大健闘で男四人集の青春ドラマのようなアツい展開になっていった。
そしてエンドロールで示される「ALWAYS 三丁目の夕日」のようなノスタルジックな九龍城砦での生活の数々、クオリティの高い舞台美術に裏付けされたそのリアリティ溢れる暮らしぶりはそれだけで一冊の資料集になってしまいそうなほどの情報量だった。
ラストに夕陽を眺める男四人集のキャラクターは香港アクション映画としては新鮮。映画のタイトル回収。ロン兄貴が竜巻(九龍城砦の象徴)なら、この4人はまさに(九龍城砦亡き世界を生きる新たな風であろう。
個人的にはロン兄貴推しの激渋映画路線が大好物なので、これは今計画中と言われている前日譚に期待したい。
サイコなラスボス必見
少年漫画のあの複雑な戦いシーンを可視化したようなアクションだったわ。
キャストの皆さん、身体能力高すぎる!
刃物のシュッシュッの音が怖くて心臓に悪かったけど、スピード感が凄くて薄目ながら目が離せず。(がしかし直視は怖くてできず)
遠くの親戚より近くの他人を感じる、ヤクザな家族の物語もよかったし、あの複雑な建物のセットを作り上げたのも感心するわ。
九龍城砦の建物自体は知っててすごい興味があったので、中を走り回る場面が楽しかった。
サイコなアイツの猛獣っぷりは、ラスボス感満載で、防御力が強すぎて文字通り歯が立たないから、もうこれは毒しかないんじゃないかと思ったわよね。
毒、要らなかったわね。。
あまりにも話題だったので、観に行きました。
久々に娯楽映画?を観たなーという満足感がありました。面白かったです。
みんな割と不死身
男くさいが…
ひと昔の香港を彷彿させる男くさい物語。
けどどうしようもなくこの男たちに心を揺さぶられる。
命まで取られず解放された友などしっくりこない点はあるのだけど、それまでに育み鷲掴みにされた心の叫びがラストのバトルにおいて炸裂する爽快感がたまらない。
懐かしの香港
この映画の見所といえば、前半はもちろん九龍城砦を擬人化した様な龍兄貴の格好良さ。そして後半は王九の気持ち良いまでの壊れっぷり、無敵っぷりだろう。この2人が前半後半をそれぞれがぐいぐいと引っ張って行ってくれる。そして終わってみればALWAYS三丁目の夕日を観た後の様な気分に。
…
主人公と王九、敵対する2人だが実は似た者同士に思える。2人の有り様を分けたのは、龍兄貴とサモ・ハン、この2人の接し方だったのではないだろうか。
…
九龍城が有り、飛行場が移転する前の香港に行ってみたかったと一時期よく思っていた。自分が行った時にはもうどちらもなかったが、それでも入ったらでられなくなりそうな古くて大きなビルが高層ビルの間に建っていたのを覚えている。この映画を見ていたら、そんな昔の事を思い出された。
画面から匂いが伝わってくるよう
子供の頃、カンフー映画が苦手、というか嫌いだった。カンフー映画に感化された同じクラスのガキンチョども(自分もガキンチョだったが)が、すぐ「あちょー」とか「はいっはいっ」とか「アタタタ」とか言いながら、教室で後ろからちょっかいをかけてきたりするからだ。
今は大人なので、後ろからちょっかいをかけてくるガキンチョもいなくて、この手の映画もうんざりせずに見られるようになった。
最初のバスのアクションシーケンスで引き込まれる。そして九龍城。話でしか聞いたことがなかったけど、雰囲気はまさにイメージしていた九龍城そのもの。 古びた建物と建物の間から見上げた狭い空をジェット機の腹が轟音をあげながら通過する。これがセットだなんて信じられない。画面から八角やら豚の脂やらが混ざった匂いが伝わってくるかのようだ。
ストーリーはわかりやすく、アクションに集中できる。九龍城をまさに横に縦に移動しながらのアクションは圧巻。4人のウォリアーズの戦い方にそれぞれ個性があり、面白い。ラスボスの強さがファンタジーで、いったいどうやって倒すのかと思ったが、これもまぁ、納得のいくやっつけ方。ところどころに現れる昭和な日本文化に顔がほころぶ。香港の人たちとノスタルジーを共有する。
苦労して戦って守り抜いても、歴史の流れに逆らえず、ゆくゆくは九龍城自体が無くなってしまうとわかっていても、義理と意地を通して今いま自分の周りにいる人たちの小さな幸せのためにとりあえず戦う。「黄昏の戦士たち」というタイトルはこの映画にぴったりだ。
昔、見なかったカンフー映画を見直ししてもいいかな、と思った。
「きゅうりゅう」ではなく「くーろん」ですよね⁉️
80年代の香港を舞台に、黒社会の陰謀渦巻く九龍城砦で繰り広げられるバトル・アクション‼️組織に追われる4人の主人公たち、対する組織は我らがサモ・ハンをボスとする九龍城砦乗っ取りを企む組織‼️香港映画だけに友情、復讐、仇討ちといった泣ける要素‼️銃器類は極力登場せず、素手や刃物類で延々と続く肉弾戦‼️加えてサモ・ハンの部下が、気功による「硬直」を使い、不死身になったりして、ここまでくるとモンスター物でもあるし、ファンタジーに近いですね‼️登場人物も特別カッコ良くはないのですが、個性的なキャラばかりで、とにかくアクションがスゴい‼️80年代のジャッキー映画で育った私としては思い入れのあるジャンルなので、最後まで飽きずに楽しめました‼️エンドロールでは「NG集」ではなく「削除シーン集」があります‼️
分かりやすく格好良い
ノスタルジーだね、これは…
ダンシング・ヒーロー モニカ
懐かしさに胸熱
レビューで映画の存在を知り、しかも吹替でまだ上映しているとのことで鑑賞してきました。
観客は予想外に女性が多かったです。
80年代の香港。
私が大好きだった雑多で活気に満ちた街。
それがスクリーンのなかに息づいてました。
ジョッキーやサモ・ハン、ユン・ピョウの映画を観て育ち、アンディ・ラウをはじめとした四天王にハマった若かりし頃。
(特別出演のアーロン・クォック、カッコ良かった!)
香港映画を観漁った当時を思い出し、最初からもう胸が熱くなります。
バスでのアクション、イスでも机でもベットでも何でも武器にしてしまうところ、無敵の気功等々挙げればキリがない。
あのルイス・クーやリッチー・レンがボス役なんてなぁと感無量。
女っ気がなく、男達の友情と野望、復讐というのも昔っぽいストーリーでたまらない。
とにかく胸に刺さりっぱなしです。
人によっては使い古されたお話だと言うかもですが、いいんです。
香港映画ですから(笑)
例え敵がほぼ不死身でも、そんな怪我や不自由な体で動けるかいと思う事があってもアクションが面白ければ許すって気持ちになります。
マイナスはちょっと時間が長すぎかな?
かなしいかな、どんなに願ってもあの頃の香港には戻れない。
九龍城砦が取り壊されたように…。
凧よふたたび
香港人のアイデンティティ
エンディングで表示されるが九龍城砦(正式には九龍寨城)は1993年から94年にかけて取り壊された。1997年の香港返還に先立つこと数年。おそらく英国租借時代の積み残した政治課題として駆け込みで処理されたのだろう。あれからもう30年もたったのかと思う。
外見は当時の写真の通りに映画内で再現されている。内部についてもおそらくあんな感じだったのだろう。元々、住居として建てられた細長いビル群を勝手に廊下や階段でつなぎ合わせた巨大建造物であったようだ。住居としてもちろん使われ、他には手工業的な工場がたくさん内部にあったそうである。映画の中で、やたらとシューマイを作っている場面が出てくるが、一時は香港の主要ホテルの料理店で供される点心類の大部分が九龍寨城で作られていたという話がある。だから、ここの部分は現実をなぞっているわけだ。自分としては、延々と格闘シーンが続くのだが、もう少し城砦内の生活感に触れてほしかったなと思わないことはない。
さて映画。基本的には香港の裏社会における男同士の絆、ネットワークと抗争を描いている。主要なフェーズは3つ。一つ目はこの時代における旧世代、新世代でのそれぞれ男同士の強い結びつき、二つ目は新旧世代の対立と世代交代、そして三つ目は九龍寨城の内部と外部の抗争である。この3つが絡み合いながら、九龍寨城の終章に向けて、男たちの戦いが描かれていく。
ただ、確かに金目当ての人物も登場はするのだが、全般として暗いどす黒い感じは全くしない。後口はどちらかというと爽やかである。それはやはり九龍寨城のあったこの時代への強いノスタルジーがベースとしてあるからだろう。そして主人公であるチャン・ロッグワンは最後に香港人であることが証明され、香港人としてその居場所である九龍寨城のために戦う。この映画が香港で高い支持を得たのは、香港人としてのアイデンティティを強く刺激したためにほかならないと思う。
こんなにもエモいとは
通常スクリーンで鑑賞(吹替)。
想像以上の面白さだ。息吐く暇も無いアクションの乱れ打ちに手に汗握り見入ってしまった。さすが谷垣健治氏!
いずれ失われると分かっていても、大切なものを守るために命をかけて全力で戦う男たちの姿がとんでもなく熱い。
エモい、エモいよ。こんなに心に沁み入るカンフー映画初めて観たよ。そう叫びたくなるくらい最高の余韻に浸った。
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